2010年12月27日月曜日

今月のキビノミノボロスゲ情報!2010年12月

今月もhirosaka特派員から、岡山県一宮にある吉備津彦神社に生育するキビノミノボロスゲ情報を送っていただきました!なんと今回は大きな進展があったようです。

心なしか、寒々しい感じです。レンガの囲いがなかったら・・・
「吉備中山を守る会」の皆さんによって手入れがされています。
















「ここにいます」状態のキビノミノボロスゲ。
新しい葉がでているような?
















hirosakaさんからビックなクリスマスプレゼントはこれだ!
なんと、「吉備中山を守る会」の皆さまによるキビノミノボロスゲ紹介プレートがつけられていたとのことです。
守る会の皆さま、誠にありがとうございます!
これで、単なる草(!?)が由緒正しい植物として認識される日はそう遠くないと思われます。













hirosakaさん、いつもありがとうございます!
hirosakaさんほど通年でキビノミノボロスゲを観察している方はいないと思います!

2010年12月18日土曜日

アメリカではアオスゲが1州でしか発見されていない!(2008年)

Carex breviculmis (Cyperaceae) New to the Flora of North America
Lucas C. Majure, Charles T. Bryson
Texas Journal of the Botanical Research Institute of Texas (J. Bot. Res. Inst.) 2(2): 1381-1387(2008).
(→タイトルを検索するとpdfをみることができます。)

なんとなんと、アメリカ・ミシシッピー州でアオスゲ分布地が1ヶ所だけ発見されております。
論文では、Carex breviculmis R. Br.をアオスゲとして扱い、和名Ao-sugeの紹介、詳細な線画とカラー写真で植物体が掲載されています。
ミシシッピー州といっても広いじゃないかということですが、州でもLauderdale County(中央部の端)だけで発見とのことでした。まとめでは、アジアからの航空便に果胞などが紛れて運ばれた可能性も示唆しております。

線画や写真から見ると「アオスゲ」そのもののようですし、お礼項目では、Robert F.C. NacziさんやA.A. Reznicekさんのお名前が出ているあたり、やはりアオスゲで間違いなさそうです。

Carex breviculmis R. Br.の分布域:
東アフガニスタン、オーストラリア、中国、インド、日本、韓国、マレーシア、ネパール、ニュ-ギニア、ニュージーランド、パキスタン、ロシア、台湾(論文より)

ちなみに、日本の論文では要旨は英語で書かれますが、この雑誌ではスペイン語で要旨を書かなければならないようです・・・。フランス語は知っていましたが、スペイン語のバージョンもあるんですね~

2010年12月16日木曜日

「日本の固有植物の植物画展」にカンスゲを出品:nishimoto先生

nisimoto先生のブログにスゲが特集されています!

<花の絵日記>http://blog.hananoe.net/ 

12月16日「スゲ」
タイトル「スゲ」で非常にシンプルながらも、スゲが人の生活にどう関わっていたかが分かる写真がついております。

写真をクリックすると拡大します。

写真の中央部下に、瓶詰めの食べ物のようなものが写っております。
・・・まさかっ!?

鹿野は鳥取県にある鹿野町のことと思われます。こちらは今年のすげの会全国大会開催地でした。

nisimoto先生、スゲを取り上げて下さり誠にありがとうございました!

2010年12月15日水曜日

東京大学総合博物館で特別展示がはじまります!12月18日(土)~2月27日(日)

東京大学総合博物館で特別展示がはじまります!

特別展示:ヒマラヤ・ホットスポット-東京大学ヒマラヤ植物調査50周年
開催期間:2010年12月18日(土)~2011年2月27日(日)
開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日、12/27~1・4、1/11、1/15・16、2/25・26

このあいだ、神奈川県立生命の星・地球博物館で開催されている「横浜植物の会」が100周年記念の展示についてお知らせしました。

ちなみに、我が「すげの会」は今年(2010年)で20周年です。

そして、今回ご紹介するのが「東京大学ヒマラヤ植物調査50周年」です。
岡山理大から東大博へ移られたikeda先生からポスターとパンフレットを送っていただきました。

いつも思うのですが、本当にステキなデザインです。
今回は黄色がメインのようです。

東大博のホームページをみてみますと、スタッフ項目に研究部があります。
研究部には植物や動物、鉱物などを研究なさる方々の他に、「ミュージアム・テクノロジー寄付研究部門」と「インターメディアテク寄付研究部門」という部門があります。どちらの部門にも「~デザイン」という名前のついた担当の方がいらっしゃいます。ここに私はとても興味を覚えます。

何気なく使っているシャーペン、飲んでいるペットボトル、生活に関わる物すべてにデザインがからんでいます。それぞれ、消費者や見る相手に対して最大限の表現をしています。その商品のイメージをいかにうったえることができるかが大きなポイントです。

海外で活発に活動されている研究室や研究所には必ずといって良いほどデザイン担当の方がいらっしゃいます。そのような所のサイトはとても見やすく、わからない単語があっても直感で項目を選んでみようという気持ちにさせられます。何でもそうだと思いますが、「やってみよう」「買ってみよう」と見ている人を動かせるかどうかにかかっている。これを考えるとデザインはとても大切です。
→NHKプロフェッショナルの流儀の佐藤 卓さんの回にものすごく影響を受けています。
→すぐ影響受けやすい性格な私


そこで、今回の東大博の50周年ヒマラヤ特別展示のパンフレットを見ると、A4版の両面に印刷してありますが、表面は何が展示されるかが理解できますし、裏面は地図を用いてアクセス方法と標本画像8点があり50周年の歴史をかいま見ることができます。日本では珍しい標本なので、きちんと種名が書いてあり、「ほう、ちょっと本物を見てみようかな?」という気にさせてくれます。

ikeda先生はこれまでの調査だけでなく、この展示のためにも再度調査に出かけられたと伺っています。お近くの方は是非、お立ち寄りください。
ちなみに、ikeda先生もすげの会会員で会報「莎草研究」の編集委員長をしてくださっています。

2010年12月9日木曜日

莎草研究:別刷の値段メモ 2010年12月9日

<別刷50部+αの値段についてメモ>

・無料お渡し50部に追加で50部を頼まれた場合(実際の支払い価格)

*事前に注文の場合*
カラーページ無、15ページの場合:¥19,000

カラーページ無、20ページの場合:¥24,000

カラーページを入ると、値段が大幅に上がる。

また、追加で100部を頼む場合、単純に値段が上記の倍にならない。
印刷会社によると、紙代程度の増加となる。

2010年12月8日水曜日

sakataさ~んか~ら、ふ~ゆげ~しぃいきぃ~(あのメロディで)

またしても鳥取の韋駄天ことsakataさんからメールと写真をいただきました!

鳥取はついに冬化粧、本格的な冬の到来です。

以前、sakataさんとtanakaさんと一緒に日本海側を調査したときの日本海の荒波は忘れることはできません。しかも、スゲの時期でしたから、夏前。それでも大迫力で怖かったものです。「いわんや冬をや」だ!

最近sakataさんとメールさせていただいてないな~と思っていたところに飛び込んできた今回のメールと写真。喜びもひとしおです。

sakataさん、風邪を引きつつ、RDBと県植物誌Web版に取り組んでおられるそうです。
RDBのお話は以前から伺っていたのですが、「Web版」にビックリです。すごい~
いくつものお仕事をこなされながら、私の心配までして下さる・・・(涙)。頑張っている方のお姿を想像すると、不思議と「やる気」がわいてきます。sakataさん、ありがとうございます!

今月のsakata写真館
鳥取、本格的な冬のはじまり。












皇帝ダリア「冬は私の出番です」


















sakataさん、今回もありがとうございました!!

2010年12月6日月曜日

2011年スゲ図鑑「原画展」、実現なるか!?

nishimoto先生から、前回のすげブログの記事に関してステキなご提案をいただきました!

すげの会の創立は1990年です。
来年2011年は20周年なので、「すげ」にちなんで出版予定の図鑑の原画展をしてはどうかとのご提案です。そのときに、カレンダーや絵はがきなどのグッズも販売すれば「すげの会」や図鑑の宣伝になるのではとのことでした。

***訂正12月8日***やっぱり、2010年が20周年記念でした~

前回、山陽新聞社から「岡山県カヤツリグサ科植物図譜I、II」を出版したときには、丸善岡山店さんで原画展を開催させていただきました。そこでは、なんとお客さんがカヤツリグサ属1種の原画を購入希望してくださった感動の場面もありました(nishimoto先生が一番ビックリ!?)。結局、販売はしていないとのことで実現には至らなかったのですが、意外な販路を見出しました。カヤツリグサ科植物は目立つ花はつけませんが、日本人の知る「わび・さび」がそこはかとなくあふれております。

来年2011年のすげの会全国大会は「北海道」で、出版社は「東京都」。
すげの会の皆さまにも見ていただきたいし、でも出版社側の関連で言えば東京都が開催しやすいでしょうか・・・?東京都ならnisimoto先生も現地までアクセス簡単ですね。原画の移動もあります。

私としては、「東京都」が良いと思いました。みなさん、いかがですか?

2010年12月2日木曜日

神奈川県立生命の星・地球博物館の企画展【横浜植物会の100年】:いずれ「すげの会」も・・・?

神奈川県立生命の星・地球博物館では2010年12月11日(土)から2月27日(日)まで「日本最初の植物同好会 ~横浜植物会の100年~」の企画展が開催されます!

期間:2010年12月11日(土)~2011年2月27日(土)
   *休館日:12月29日(水)~1月3日(月)、1月11日(火)、毎週月曜日
開館時間:9時~16時30分(入館は16時まで)

展示期間中の12月18日(日)には「サロン・ド・小田原」が開催されます。
第94回サロン・ド・小田原 「日本最初の植物同好会、横浜植物会の果たした役割」

「サロン・ド・小田原」は、神博で「すげの会標本同定会」を開催させていただいたときに参加させていただきました。たいへん活気のある会で、参加される方は交流会も必ず参加していただきたいと思います。そのときは勝山さんによるスゲの講演会が行われ、交流会では「日本のスゲ」がプレゼントされた”スゲビンゴ”が行われとても楽しい一時を過ごしました。

神奈川県は、「横浜植物会」だけでなく、植物誌編纂のときの「神奈川県植物誌調査会」などの活動を経てこられたためか、県民の皆さんの迫力がひと味違います。すげの会の会員さんも神奈川県民の方の割合が高いです。実際、県民の皆さんと調査すると何かと気遣いをしてくださったり、会の進行・準備・開催のときからおもてなしを受けているかのような感じをうけたものです。

また、神博では「学芸ボランティア・展示解説ボランティアの募集」も積極的に行われています。
講義と実習の研修があり、毎年2月中旬に3~4日間開催されます。
「ボランティア入門講座の様子」を神博のホームページでみることができますが、皆さんの笑顔がとても印象的です。

やはり、これらも「横浜植物会」がつなげてきた100年の”重み”でしょうか!?
すごいなぁ~
すげの会の皆さま!わたくしたちも100年後にも続いていて、歴史が語られる様になりましょうね!

ちなみに、すげの会が設立されたのは「1990年1月1日」です・・・。

2010年11月27日土曜日

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.4用の標本データもぞくぞく到着!

「日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.4」の準備も進めております。

no.4に掲載予定の種は以下の通りです。

*************
49 アブラシバ
50 ハナビスゲ
51 オオナキリスゲ
52 フサナキリスゲ
53 ムニンナキリスゲ
54 キシュウナキリスゲ
55 チチジマナキリスゲ
56 ジングウスゲ
57 コゴメスゲ(コゴメナキリスゲ)
58 ナキリスゲ
59 センダイスゲ
60 サドスゲ
61 タニガワスゲ
61-2 オオタニガワスゲ
62 ヤマアゼスゲ
63 ヌマアゼスゲ
64 アゼスゲ
64-2 オオアゼスゲ
65 タテヤマスゲ
65-2 ヒルゼンスゲ
66 ナガエスゲ
67 ウシオスゲ
68 ヒメウシオスゲ
69 ヒメアゼスゲ
70 オハグロスゲ
71 シュミットスゲ
72 カブスゲ
73 トマリスゲ(ホロムイスゲ、クロスゲ)
73-2 キリガミネスゲ
**************

これまたこの1週間ほどで一気にデータを届けていただきました。

皆さま、ご協力誠にありがとうございます!

来年の1月か2月頃に「すげの会ニュース」と一緒にお届けできればと考えております。

2010年11月25日木曜日

莎草研究no.16へのご投稿ぞくぞく

ここ1週間の間に「莎草研究no.16」へのご投稿が相次いでうれしい悲鳴です。

特に最近は若手からの投稿が増えつつあり、よろこびもひとしおです。

どの分野でも若手の出現が待ち望まれておりますので、莎草研究、すげの会ニュースを是非ご利用いただきたいと思います。

また、ベテランの皆さま、Citizen Scientistの皆さまからのお声も是非お聞かせ願います。

皆さまのこれまでの調査や研究、知識は何にも代えがたい財産です。

これからも増えていく経験とともに、積み重ねられた貴重なデータです。

すでに他の専門誌に発表されたものでも、是非、お知らせ下さい。

宣伝を兼ねて、すげの会で共有したいと思います。

すげの会ニュースでは新旧関わらずカヤツリグサ科植物に関する文献を中心とした文献紹介をしております。こちらで掲載された文献はすげの会ホームページにも掲載されます。

せっかくの貴重な文献を時間に埋もれさせるのはモッタイナイです。

皆さまのご利用をお待ちしております。

*「Citizen Scientist」について
最近、私が気に入っている言葉です。

私の知るところでは、北アメリカ地域で良く見られます。
Citizen Scientistたちの活動に関するホームページもあります。
 
Citizen Scientistsは、大学や研究機関に属さないが、高い志を持つ方々を指します。
その方々は、ある共通したプロジェクトの実現のために日々活動されています。
 
例) 「Bird, Cornell Lab of Ornithology」を検索 What we do にある Citizen Science をクリック
 こんなにたくさんのプロジェクトが同時進行してるのかいっ!?と驚くことうけあいです。

2010年11月22日月曜日

すげアート!at 半田山植物園

植物画家の西本眞理子先生が、岡山市北区「半田山植物園」で教え子さん達と展覧会をなさっています。

お話を伺うと、なんとスゲが展示されているとのこと。
さっそく取材に直行しました。

西本先生はその数多ある美しい作品の中から、なんと「スゲ」の水彩画を2点も展示して下さいました!

岡山といえば「ブドウ」、そして堂々たる「ササノハスゲCarex pachygyna」と「カンスゲCarex morrowii」!










額縁に入れられた「ササノハスゲ」。美しい~

















「カンスゲ」も負けていない~


















半田山植物園の入り口右脇にある小ホールが展覧会場です。
明日(11月23日)までの開催ですが、是非、実物をご覧下さい!

西本先生のブログ
花の絵日記 <11月18日の記事に半田山植物園があります>


*写真の植物画は西本先生に許可を得て、掲載させていただきました。
 いつもありがとうございます!

2010年11月19日金曜日

「カヤツリグサ科写真図鑑」をアップしました!

月に一度のお楽しみ、「カヤツリグサ科写真図鑑」をアップしました!

今回は引き続き、勝山輝男氏による「日本のスゲ」アイウ順にしたがって3種を追加しました。

クシロヤガミスゲ(帰化)Carex crawfordii Fernald
キタノカワズスゲCarex echinata Murr.
ケナシミヤマカンスゲCarex multifolia Ohwi var. glaberrima Ohwi

ケナシミヤマカンスゲが寂しいのは勘弁していただきたいと思います・・・。

2010年11月16日火曜日

きのこ観察会 in 岡山

2010年11月13-14日、岡山理科大学自然植物園主宰で「きのこ観察会」が開催されました。

私は次の日(14日)に「ハングル」検定試験があったので、13日のみの参加となりました。

その13日におこなわれたのは、「きのこの見分け方(初歩の初歩)」です。

井口 潔先生の軽快な語り口ではじまった講座は3時間あったのですが、まったく飽きることがなく最後まで楽しませていただきました。その飽きさせない理由を探ってみました。

1.専門用語は「業界用語」
ついついよく知っているからと専門用語を連発してしまいがちです。ところが、井口先生は専門用語を「業界用語」、きのこの表面が粉状であることを「大福餅のような」、和名なしを「名前募集中」などと分かりやすく言い換えられていました。普段の生活に密着している言葉を使われれば、より身近に感じられます。

2.大切なことは何度も
みのさんもCMで言っていましたが「大切なことは2度以上言います」。先生も大事なことは繰り返しておられました。今回は特に「ルーペ」の大切さが印象に残りました。スゲもルーペは必需品ですが、海外からお越しの研究者の皆さんをお迎えするときに首にかけた「ルーペ」が目印となるというエピソードを交えられたことでより深く記憶に残りました。

3.専門用語の説明は1画像2行まで
専門用語の説明は微に入り際に入り、細かいことまで言いたくなります。先生は一番重要な状況だけを大きく画像として出し、画像で強い印象を与えます。それから、その下に短い説明文がありました。

4.長い説明のあとは1言でまとめ
研究の現状や形質の説明が少し長くなると、必ず最後にまとめをされました。そのまとめが一言でものすごく簡潔に言われるので、「あぁ、そういうことね」とすんなり納得でした。

5.参加者参加型
最後にきのこ観察に必須である木の名前を1人1種ずつ挙げていきました。20人ほどでしたが、大変スリルがあり、なぜなら前の方が言われた木はもう言えないため、参加者必死。200-300種を覚えておけば、とりあえず大丈夫とのことでした。参加者が挙げた種名から、特にきのこ観察に必要な種を選別し、その近縁種を書き加えられました。参加者にとっては声を出すドキドキと自分が言った木がはたしてきのこと関係があるのかというダブルドキドキで大変印象に残りました。なんらかの形で参加者を巻き込む良い例だと思いました。

以上5点はこれまでもどこかで言われていることだと思うのですが、あらためてその重要性を感じた次第です。

また、スゲとの共通点はなかなか世間一般に浸透しないことです。
そのため、専門用語の統一、この人はこれが専門という専門分野の周知、文献・標本・記載データの一括管理など、スゲ分野にも必要なことが共通していました。

最後に強調されたことは「きのこに熱心な人には協力を惜しみません!」です。

特に熱心な方は全国に150名おられ、活発に活動されているのだそうです。
先生の熱意が伝わっているものと思われました。

井口先生のホームページ
→「きのこラボ」で検索すると出てきます。

2010年11月15日月曜日

今月のキビノミノボロスゲ情報!ちょい枯れの危機。

今月も友だちのhirosakaさんから吉備津彦神社のキビノミノボロスゲCarex paxiiの写真を送っていただきました!
何のこっちゃ状態になっております。
中央の葉先が枯れているのがキビノミノボロスゲと思われます。
















「キビノミノボロスゲはまわりの植物があるおかげで、霜などの冷害から守られている」と前向きに考えてみました。

















hirosakaさん!いつもありがとう~
貴重な定点観測です。

2010年11月12日金曜日

【スゲ分布図集】群馬県博の緯度経度変換終了!

群馬県博のohmoriさんから提供していただいたスゲ分布図集用のデータを緯度経度に変換しました!

日本測地系のデータも含まれているのですが、ご覧の通り、1つの点は大きいのでそのまま処理しました。

ちなみに1点の直径は約20kmです。

小豆島であれば、1点で島が見えなくなってしまいます~

2010年11月10日水曜日

【スゲ分布図集】群馬県博のohmoriさんからデータ提供していただきました!

先週、群馬県博のohmoriさんからスゲ分布図集no.3、4用のデータ提供をしていただきました!

ohmoriさんは、私が分布図について迷ったときや悩んだときに支えて下さいます。

いつもありがとうございます!!

現在、緯度経度変換中です~

2010年11月9日火曜日

「越中福岡の菅笠製作技術」が国重要無形民俗文化財の指定を!

富山県から菅笠がついにメジャーに!

「越中福岡の菅笠製作技術」が2009年以降、国重要無形民俗文化財の指定を受けておられます。

→*富山県ホームページ*または*「越中福岡の菅笠製作技術」の国重要無形民俗文化財の指定*をコピペして検索ください

すばらしい~

みなさん、カサスゲやカンスゲの話題が出たら、
「そういえば、2009年くらいから富山県で菅笠が国重要無形民俗文化財の指定をうけてるんだよね~」
と一言付け加えて下さいますようお願いいたします!

2010年11月8日月曜日

携帯電話を見事に洗濯!さてどうする?結局、機種変更。

Twitter on masakisuge 2010年11月4日(木)より
今日は脇目もふらずパソコンに背を向けて頑張ったのに、携帯電話を見事に洗濯したことが明らかとなりました。その結果、やる気が減退し、ツイる元気も無く。カラ元気で乗り切った私に幸あれ(/ _ ; )
----------------------

こんな訳で、携帯電話を見事に洗濯してしまいました。
濡れたまま電源を入れるとさらに悪化するとのことで、そのまま放置。

土曜日にドコモさんへ出かけました。

すると、電源は入るが、キー操作ができないとのことで、やはり機種変更を進められました・・・・。
そのときの私には3つの選択肢がありました。

<まずは使用状況>
1.はっきり言って、すげの会専用回線である
2.ほぼ受信専用。電話をかけるのは数ヶ月に一度程度。
3.一番電話をかけるとしたら、スゲの調査時期
4.iPhoneと携帯の2台持ち、もうメインはiPhone
5.携帯はスゲの時期だけでも良いとまで思っていた
6.携帯は基本料金のみ¥980、1年以上何もなかったので今年7月から保証(¥315)を外した←これがそもそもの間違い

<選択肢>
1.ドコモさんで機種変更
2.ソフトバンクさんで新規契約
3.ソフトバンクさんでプリペイド携帯(プリモバイル)にする

**********************
**注意**
価格は2010年11月6日(土)のものです。
おおざっぱな値段ですので、あくまで参考程度にしてください。
正確な価格・値段は各携帯電話会社へお問い合わせ下さい。
******
<それぞれの状況>
1.ドコモさんで機種変更の場合
おおまかなTotal 
¥19800(最安本体)+17000(オプション:どうしてもつける必要あり)
=だいたい¥37,000
6ヶ月以降 ¥980(基本料金)+¥315(保証)=¥1,300くらい
充電器は今までのをそのまま使用可能とのこと

2.ソフトバンクさんで新規契約の場合
おおまかなTotal
¥10,000(ドコモ違約金)+19,800(本体)+充電器(¥1,000)+事務手数料(¥3,000:引き落とし)
=だいたい¥34,000
→新規契約なので本体は実質¥0になるようです(先払いするだけ)
月々 ¥980(基本料金、ソフトバンク同士は通話料タダ)

3.ソフトバンクさんでプリペイド携帯(プリモバイル)にする場合
実質、私の使用状況には一番あっていると思われたダークホース
おおまかなTotal 
¥10,000(ドコモ違約金)+2,100(本体)+3,000(プリぺイドカード)+¥3,000(事務手数料:引き落とし)+充電器(¥1,000)
=だいたい¥20,000

<決め手>
1.電波状況
やはりまだまだドコモさん強しと判断
以前、鹿児島から南の黒島でもドコモさんだけは通じた実績を重視
2.プリペイド携帯
プリペイド携帯(プリモバイル)から普通の携帯に変更する場合、電話番号が変わる
普通の携帯に変更したがるかも。気が変わる可能性大!
3.ドコモ違約金が意外と高い気がした
4.ソフトバンクさんにプリペイド携帯本体が売り切れだった
かなり人気のようです。¥2,000の次は¥5,000くらいのがありました。


それぞれの携帯電話会社さんにお話を詳しく伺い、良い勉強になりました!
開店直後の10時から調査を開始し、機種変更終了まで3時間かかりました。

その後、こう考えてみたら納得した。
「先に2万円払えば日本全国どこでも電話できるようにします。
端末は2万円くらい、あとは月々千円ちょっとでいつでも電話できます。」

日々のメンテナンスや保証の良さを考えると安すぎないかとすら思ってしまった。

追伸:ついでに、iPhoneの保証(APP)も加入して参りました。

2010年11月5日金曜日

第40回後楽能に行ってきました!

2010年11月3日(水)、第40回後楽能に行ってきました!
これは毎年「文化の日」に岡山県が誇る後楽園で行われる能です。
今回は記念すべき第40回ということで鑑賞は無料!でした。
(いつもは¥2,000~3,000くらいするそうです)















すがすがしい朝!開演の1時間前に到着。

私は何も考えていなかったのですが、自慢の友であるhirosakaさんが誘ってくださり、2つ返事で行くことに決めました。そうしたら記念回だわ、無料だわでラッキーでした。













会場。すばらしい手入れ。

内容は、岡山に縁のある能「藤戸」、舞囃子5題、半能「石橋(しゃっきょう)」でした。

最初に分かりやすい解説を現代語でしていただき、また、入場の際に難しい言葉などを解説したプリントが配布され、助かりました。

能が行われる場所は大きな家という感じで舞台のまわりに少し開きがあり、観覧席となります。
正面は招待席、右側と左側が一般席でした。一般席にも座布団タイプと椅子タイプがありました。
hirosakaさんから「去年はえらい寒くて、途中で帰る人もいた」との事前情報を得ていたので、カイロを10枚買い込み、さらに靴下用のカイロまで準備して完全防備!でしたが、案外暖かく過ごせたのでした。

「藤戸」はある殿様が武勲を挙げたが、その戦いの途中で助けてもらった漁師を殺してしまった。その後、その母親に責められ反省していたところに子(漁師)の亡霊が登場!こちらも殿を責めるが責めてるうちに「まあ、良い感じに弔ってくださってるし」と気が済む話。

「石橋」は半能で、盛り上がる後半部分のみが演じられました。
白獅子=親、赤獅子=子が牡丹の花が咲き乱れる橋の上で暴れまくる「こりゃめでたい」話。

と分かった風な書き方をしていますが、本当はすごく理解するのが難しかった!
なぜそこで止まる?そして曲がる?表情を読む?でも無表情!?

まあ、初めから分かる訳がない。と自分をなだめながら後楽園を眺める私でした。
岡山城!すてき!
後楽園は岡山県人の誇る最高の庭園です。
ツルもコイも元気でした。

hirosakaさん、誘ってくれてありがとうね!

2010年11月1日月曜日

やっと実ってきたナキリスゲ!in 岡山

秋のスゲと言えば、「ナキリスゲCarex lenta D. Don」とその近縁種です。

最近になってやっとナキリスゲの果胞が実ってきたようです。

私が見つけたのは星野研がある建物の車道脇ですが、やっと頭を垂れてきました。















竹で作られた生け垣の根元に生えています。

頭を垂れているということは、果胞が実って小穂が重くなってきているからと思われます。















今年までそこに生えているのを全く気付きませんでした~

写真を撮るには手前の生け垣(やや大)をうまく避けて撮影する必要があるのですが、通りがかった学生さんに”そんなにのめり込むほど珍しい何かがあるのだろうか・・?”という顔をされました。当然、”あるで!”という顔をして激写する私でした。

ナキリスゲ節は初夏を花期とするほとんどのスゲ属の中でも珍しく秋に花期を迎えるグループです。この花期のズレから、ナキリスゲ節の起源は熱帯地方であろうと考えられています。岡山ではナキリスゲ、コゴメスゲ(コゴメナキリスゲ)Carex brunnea、フサナキリスゲCarex teinogyna、オオナキリスゲCarex autumnalisが生育していますが、ほとんどはナキリスゲです。

2010年10月29日金曜日

「Birds, Cornell Lab of Ornithology」の衝撃!

Twitterにてつぶやいてみましたが、「Birds, Cornell Lab of Ornithology」にとてつもない衝撃を受けてしまいました。
 →是非、「Birds, Cornell Lab of Ornithology」をYahooなどで検索してみて下さい~

どういった衝撃を受けたのか自分でも解明したいため、思いついたことを列挙します。

************

サイトがかっこいい
 →何をやるにしても重要


シンプルでカラフル
 →心がけたい

目的が明確
 →ぶれない

次世代の育成に力を入れている
 →力の入れ方が参考になる

プロジェクトごとにアドレスを変えているが、サーバーはコーネル大学
 →管理者が違うのだろうか・・・?

データを入力するにはアカウント必要
 →アカウント管理が大変そうだけども大切

Citizen scientistという単語がある
 →現在、気になる言葉の1つ

このサイトを使うことで何が得られるかが書いてある
 →「見てくれてありがとう」という気持ちが受け取れる

調査に必要なチェックリストがある
 →大事

鳥図鑑の緻密さ
 →All About Birds
 →写真、解説、鳴き声、分布域を示した地図、動画がある

スタッフは百人以上いる
 →予想外の多さ

スタッフの中にデザイナーがいる
 →デザインの大切さは最近身にしみてきている
ミッションは鳥の世界の調査、教育、citizen scienceから生物の多様性を明らかにする
 →Citizen scientistだけでなく、新たに「citizen science」という言葉を知った

写真の下に出てくる文章が良い
 →サイト上部に次々写真が変わりますが、その下に出てくる文章がステキすぎ
 
研究所の様子が手に取るようにわかる
 →Visit the Lab
 →風景写真が動かせる!天井も床も、右へ左へ好きなように動かせる
  あたかもそこにいるようだ

Twitter, Facebookを活用している
 →ミズーリ植物園もTwitterアカウントをお持ちでした
 →Facebook、気になる・・・特にアルバムとして使うこと
 
何より、「鳥が大好き」という気持ちがそこやかしこにあふれている
 →一番重要

2010年10月21日木曜日

ホウセンカの種を採取:学生実験用

5月頃、ホウセンカの花粉管の伸長を学生実験に使えないかとご相談あり。

とりあえず、スゲ温室に種をまいてみたところ、9月頃に花をつけ、今週、種ができはじめました。

来年、学生実験につかえると良いのですが・・・・

学生に種まきから花粉の採取までを経験してもらうのはどうかという案もでてきました。




























そろそろ良いかな~というのをさわると「やべっ」。
種が飛び出るので注意。

2010年10月20日水曜日

カラフトカサスゲをアップしました!:カヤツリグサ科写真図鑑

カヤツリグサ科写真図鑑」にカラフトカサスゲCarex rostrata Stokesをアップしました!

リクエスト募集中~

「カヤツリグサ科写真図鑑」は毎月1回の更新です。

富山のnakagawaさんからスゲ分布図用データ届く:もう6回目!

富山のnakagawaさんからスゲ分布図用データが届きました!

nakagawaさんは能登半島の植物の図鑑「能登の植物」を出された小牧 旌(コマキ セイ)先生にいろいろ教えていただいた方です。

植物調査には必ず小脇に「能登の植物」抱えておられ、現在もその植物が生育しているかどうか1種ずつ調べておいでです。年季の入った図鑑にはすげの会全国大会で話題となりました。

小牧 旌先生の標本は、現在そのほとんどが「七尾市少年科学館」に収蔵されています。
nakagawaさんはお住まいの富山県からわざわざ石川県に出向いて調査してくださっています。
もう6回目になります。本当にありがたいことです。

しかも、標本データはパソコンに入力したExcelファイルで送って下さいます。

スゲ分布図集(試案)を見てみますと、確かに能登半島周辺がスカスカです。
nakagawaさんのおかげで能登あたりのスゲの分布が明らかになりそうです。

2010年10月19日火曜日

「カヤツリグサ科写真図鑑」HPアップ:オハグロスゲとオキナワジュズスゲ

カヤツリグサ科写真図鑑」HPアップしました!

オハグロスゲオキナワジュズスゲを新規に追加です。

ただ今、katsuyamaさんの「日本のスゲ」の索引を見て、抜けている種を追加するキャンペーン実施中です。

リクエストもお待ちしております~

2010年10月18日月曜日

すごい切れ込み!:スゲ以外

今朝あらためて、大学構内のノブドウの気合いの入り具合に驚いたので、ご紹介。
まあ、これは普通。












気合い入りすぎ!














これらの葉は同じ生け垣に沿って生えているノブドウAmpelopsis glandulosa var. heterophyllaです。
5mほど歩くだけで葉の切れ込みが変わっていきます。

*おまけ*鼻がムズムズ
この1週間でものすごく大きくなった奴。
まだ1本だから良いがこれから心配だ。













*ちょっとした豆知識*
花粉のmorita先生の鼻が10月初め頃から花粉をキャッチし始めました。
イネ科だそうです。すげっ。

2010年10月15日金曜日

今日のアワボスゲ(草刈り直後)2010年10月15日(金)

昨日、頑張って草取り&草刈りしたアワボスゲCarex nipposinicaの様子をお届けします。

偶然通りかかったtagawa先生に「これでアワボスゲが分かるようになったでしょう?」と伺うと、「おお、確かに」とやっぱりアワボスゲが草に埋もれていたようです。
そこだけ穴が空いたようにポッカリと・・・












ラベル新しくしました!














草刈り前の写真を撮っていなかったウッカリは日常茶飯事。

2010年10月14日木曜日

サクラ咲く・・・10月!?

岡山理科大学構内でおそらくただ1本だけサクラの花が咲きました。
左下は星野研の温室です。








































このサクラは星野研温室横にあるのですが、春と秋の2回、花を咲かせます。
春に咲くときは、カスミザクラなどよりも1週間ほど遅く咲きます。
花の柄には毛があります。
今週末に、ikeda先生が集中講義に来られるそうなので、機会があれば種名を聞いてみたいと思います。



2010年10月13日水曜日

世界でただ1つ、カンスゲ彩色画!!

西本眞理子先生が、来週から名古屋の東山植物園で開かれる「日本の固有植物植物画展」に出品します。

出品作品は「カンスゲCarex morrowii Boott」!!!

すげブログへの掲載を快諾していただきましたので、是非皆さんとこの喜びを分かち合いたい~

美!


















すげっ!!カンスゲそのものだね~
スゲを植物画として書いているのは西本先生だけじゃない!?
おそらく日本でただ一人、世界でも数人しかいないんじゃないか?

2010年10月12日火曜日

吉備津彦神社からキビノミノボロスゲ情報!:hirosakaさんより

毎度おなじみhirosakaさんより、2010年10月10日の吉備津彦神社からキビノミノボロスゲ情報がとどきました~

お参りがてら写真を送ってくれる心強い友だちです。

今日のキビノミノボロスゲCarex paxii
















携帯カメラも性能が良くなりました!


















hirosakaさん!いつもありがとうね~

2010年10月7日木曜日

オニアゼスゲ:命名規約上、新組み合わせが必要な種:20101007Ylistより

オニアゼスゲ Carex middendorffii F.Schmidt var. kirigaminensis (Ohwi) Ohwi


標準名→Carex x leiogona Franch. トマリスゲ x オオアゼスゲ



命名規約上 var. caulorrhiza (H.Lév. & Vaniot) の新組合せが必要
 (basion.: C. caulorrhiza H.Lév. & Vaniot in Bull. Geogr. Bot. 11: 179 (1902).
 Type: Kitami, Riishiri (Faurie 2755, 25 Jul. 1899, P -Holo).


キリガミネスゲと言えば、わかりやすいか!?
その他の別名:キタアゼスゲ,ヤシマヤチスゲ

2010年10月6日水曜日

「莎草研究 no.16」が始動っ!

莎草研究no.16へのご投稿がありました。

現在、編集委員長のikeda先生の元、査読に入っております。

皆さまからの原稿もお待ちしております~!

いただいた原稿は、編集委員や編集委員長のご判断の元、莎草研究orすげの会ニュースのどちらにふさわしいか決められます。莎草研究への掲載が望ましい場合、査読に入ります。

査読は基本的にお二人にお願いしております。

莎草研究に掲載される原稿はその種に関して少し深く、例えば近縁種との比較であれば、言葉だけでなく計測された数値を用いた表などが必要となります。

原稿の種類は「原著論文、短報、総説、解説、新産地報告、調査報告、資料目録、学位論文抄録、論文紹介、他団体の活動紹介、追悼など」があり、どれに当たるかは編集委員が内容から判断します。

2010年10月5日火曜日

氷ノ山の食害の現地リポートとカシワバハグマ:sakataさんより

鳥取の韋駄天ことsakataさんから、貴重な情報とスゲ分布図用標本が届きました!

・氷ノ山の食害の様子:sakata特派員より

「氷ノ山(若桜町)や智頭町は以下の食害がひどく,林の中は見通しがよすぎます。


スゲやシダも食べられて草本はマツガゼソウ,アブラガヤ,サンヨウブシなどが残ってるようです。

ハイイヌガヤも食べられてかれています。」
 
シカもよっぽどせっぱ詰まっている様子。
 
鳥取のsakataさんの畑の状況も、
 
「秋らしくなってきて,野菜の成長が普段どおりになりました。


猛暑の8月に蒔いたニンジンが9月に蒔いたものとほとんど同じ大きさです。」
 
ということですから、今年の夏の異常な暑さを改めて感じます。
 
すでに10月ですが、まだ日中は半袖で過ごす岡山です。
 
さて、sakataさんからカシワバハグマPertya robusta(鳥取県準絶滅危惧)の貴重な写真も送っていただきました!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
花火のような花です!
sakataさん、いつもありがとうございます~

2010年10月4日月曜日

大阪のokajimaさんから原稿届く!

大阪のokajimaさんから原稿が届きました!

手書きの原稿と写真が4枚同封されていました。

同封のお手紙には、「原稿用や会誌用に修正して下さい。内容的に全く会誌の趣旨に合わないようであれば処分して下さい。」とありましたが、手書きであろうと内容に不安があろうと全く問題ありません!

内容はカヤツリグサ科に関することなら、「莎草研究」か「すげの会ニュース」に必ずや掲載されます。

皆さんも是非お寄せ下さい!

*ちょっとした豆知識*
すげの会ニュースの原稿はわりと私から無理矢理(!?)書いていただくようお願いしている場合が多かったりします。皆さん、ご協力ありがとうございます~!

2010年10月1日金曜日

なるほど、その手があったか!果胞内イモムシ続報。

以前、果胞内イモムシについてお知らせしました。
最後の記事:MaedaさんとOhnishiくんから、果胞内イモムシについて重要な情報が!!

昨日、隣の研究室の虫屋のnakamura先生に画像を見せてご意見を伺いました(聞くの遅すぎでした)。

すると、これまでのご意見と同様、白も茶色も「ハエ」らしいとのこと。

さらに、「どうやって卵を産み付けたのか?」との私の質問に「産卵管を突き刺したのでは?」とのお答え。

なるほど!果胞内イモムシが見つかったのは、ナガミノヒメスゲやミヤマアオスゲなど果胞の嘴が長い種ばかりでどうやって果胞の基部まで卵を持っていったのか?、つまり、果胞の口部から丁寧に産み付けたものとばかり考えていましたが、果体部から突き刺してダイレクトに果胞基部に産み付ける可能性もあるんですね~いやはや・・・1つの考えにとらわれ過ぎていました!何たることだ~

「物事はいろんな方向から多面的に見るべし」と改めて肝に銘じたというお話でした。

2010年9月30日木曜日

千葉県博のamanoさんと長野県環境保全研究所のyokoiさんからスゲ分布図用データ届く!

千葉県博のamanoさんと長野県環境保全研究所のyokoiさんからスゲ分布図用データを送っていただきました!

amanoさんには、データ提出締切(9月30日)に間に合わすため、貴重な時間(丸々3日も)を使っていただいてしまいました。実は、千葉博のデータはno.3に入っておりません。第2版作成の際にはデータを加える予定です。

第2版は、現在の第1版が最後のハタベスゲまで終わってからの作成となり、配布されるのは基本的に各県の評議委員の皆さまだけです。評議委員の皆さまのチェックが終わり、データをまとめて「出版」の流れになります。

yokoiさんには200点以上の標本データを送っていただきました。前任のfujiwara先生から「データベースのデータ活用の際は実標本ラベルの記載事項との正誤確認が必要」と申し送りされておられ、yokoiさんは自ら標本を再同定してくださいました。ありがとうございます。

皆さまのご協力なしにはできない大事業です。
私も皆さまのご期待に添えるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。

*追記*
yokoiさんの「分布図作成大変だと思いますが、完成をとても×3楽しみにしています」が大変うれしかったです。特に「×3」のところ!

2010年9月27日月曜日

文献検索「GeNii」が便利!yanoくんより耳寄り情報

論文を書く際に関連文献を調べる必要があります。

ところが、どこにどれだけの情報が載っているかは他の論文の引用文献を1つ1つチェックしたりとそれだけでも大変です。

そこで、yanoくんから耳寄り情報が!

「GeNii」を検索ジュセヨ~

論文だけでなく、本の検索が一度にできます。

ただし、現在までに登録されている文献に限りますが、手がかりが何もないよりずいぶん助かりますね~

pdfで内容を確認できる場合もあり、必見です。

Flora of China Home page!Cyperaceae 865 種!

「Flora of China Home page」で検索します。

23巻
Cyperaceae 865種 
Carex 527種

カヤツリグサ科の説明
各種形質の説明
各属のページ数
属の検索
pdf

などや、園芸種の写真もありますので是非見て下さいね~

小岩井農牧株式会社でアゼスゲ大活躍!

先週末、2010年9月25日(土)に小岩井のtsujiさんがいらっしゃいました。
そのときに最近発表された論文と小岩井のパンフレットを下さいました。
パンフレットでのアゼスゲCarex thunbergii Steud.の活躍っぷりがすごいのでご紹介。

・植物による水質浄化にアゼスゲ
・植生護岸にアゼスゲ
・カサスゲCarex dispalata Boottとアゼスゲの写真入り紹介
・アゼスゲの花粉が飛んできそうな写真
・ちょっとしたビルの屋上でビオトープにアゼスゲ
・植栽済みロールに「アゼスゲロール」「カサスゲロール」さらに「ヤマアゼスゲロール」
・ルートボール(ヤシ繊維基盤コンテナ)にスゲ類
・植生パレットに「アゼスゲパレット」
・小岩井浮島(小型植生浮島)の水辺植物に「アゼスゲ」

どうしたアゼスゲと言わんばかりの活躍!
アゼスゲに代わる良い感じのスゲは何があるでしょうか?
アゼスゲは膝丈まで葉が直立して生えるのが良いようです。

2010年9月26日日曜日

岡山のヒメミクリガヤツリ(標本写真)

先日、お知らせした岡山のヒメミクリガヤツリの標本画像です。
























































今度は物差しを忘れなかったぞ~

2010年9月25日土曜日

鳥取 秋の花便り:トウテイラン

久しぶりに「鳥取の韋駄天」こと、sakataさんから花便りメールが届きました!

sakataさんは鳥取のRDB調査やスゲ調査、そして畑仕事とお忙しい日を過ごされています。

そのなかで、鳥取では珍しいオオクグCarex rugulosa or シオクグCarex scabrifoliaの調査もして下さいました。

それまでも知られていた場所だったのですが果胞が完熟した時期に確認されておらず、今回、無事確認できたそうです。

その結果、「オオクグ」。

sakataさん曰く、「やはり果胞が実るまで待たないといけないことを痛感しています。」。

貴重な報告と同時にホッとする一枚も送って下さいました!

トウテイランPseudolysimachion ornatum (Monjuschko) Holub 











美しい~
sakataさん、いつもありがとうございます!

2010年9月24日金曜日

ヒメミクリガヤツリ分布地、増える

katsuyamaさんが「莎草研究no.14」で日本新産帰化植物として発表された「ヒメミクリガヤツリCyperus retrorus」。

中国地方での発見が相次いでいます。

一番最近では、岡山県内。

岡山県内では以前にもkobatakeさんが発見されていたのをkatsuyamaさんが確認されているとのこと)。
つまり、岡山県内で2ヶ所目の発見がありました。
*どうも、今回見つかった場所はkobatakeさんが発見された場所と同じだとの連絡がありました(9/24 11時)。yoshinoくん、連絡ありがとう!

昨年では、山口県。

山口県のものは、最初、私に連絡があり、「イヌクグの変わったもの」と思っていたら「ヒメミクリガヤツリ」だったという経緯があります。

<ヒメミクリガヤツリとミクリガヤツリ>
・小花序の径
ヒメミクリガヤツリ 5-10 mm
ミクリガヤツリ 7-15 mm
・小穂の長さ
ヒメミクリガヤツリ 3-5 mm
ミクリガヤツリ 4-8 mm
・鱗片の長さ
ヒメミクリガヤツリ  2-2.5 mm
ミクリガヤツリ 2.5-4.5 mm
・痩果の長さ
ヒメミクリガヤツリ 1.2-1.5 mm
ミクリガヤツリ 1.5-2 mm

*参考 
「伊豆諸島に帰化した日本新産帰化植物ヒメミクリガヤツリ(新称)(カヤツリグサ科)」 勝山輝男 莎草研究 no. 14: 17-19 (2009).

「莎草研究」効果でしょうか!?
いろんな種が発表されると日本各地から情報が入ってきますね!

2010年9月23日木曜日

「カヤツリグサ科写真図鑑」をアップしました!

カヤツリグサ科写真図鑑」をアップしました!

イトヒキスゲイセアオスゲアキカサスゲの3種です~

約1ヶ月ぶりの更新になっちゃいました。

岡山理大のカンガレイが花粉出しまくり

2日前の岡山理大温室にて
ぼやけてますが、柱頭が出ています。
*熊本のmaedaさんから「サンカクイかフトイっぽくみえますね。」とご連絡あり(20100927)ありがとうございます!









カンガレイ?Scirpus triangulatus Roxb.?














少しでも手が当たると黄色の花粉がボッサ~と出てきました。

学生実験用にと植えた「ホウセンカImpatiens balsamina L.」も花盛り

2010年9月21日火曜日

okitsuka家にて「ミタケスゲ」が発芽っ!!

okitsukaくんから重大なニュースが届きました!
なんと、自宅で栽培中の「ミタケスゲCarex michauxiana Böcklr. var. asiatica Ohwi」の果胞が発芽していたとのことです。

**okitsukaくんから発見時の臨場感あふれるメール**

ミタケスゲの鉢に雑草が生えていたので、引っこ抜いたら・・・・・ミタケスゲでした!
種子が落ちて発芽したようです。
***********************
 
雑草扱い!も納得の写真がこちら。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
背景も白にして良い感じに撮影されております。
鳥にくっついて運ばれ、落ちた果胞はこんな風に発芽したのでしょうか・・??
スゲ付近の「雑草!?」にはくれぐれも注意です。

2010年9月17日金曜日

【終了】第105回総合博物館パラタクソノミスト養成講座「植物パラタクソノミスト養成講座(中級:スゲ属植物)」

【終了】第105回総合博物館パラタクソノミスト養成講座
「植物パラタクソノミスト養成講座(中級:スゲ属植物)」
日時:2010年7月10日(土)~7月11日(日)
講師:勝山輝男(神奈川県立生命の星・地球博物館)

先日のすげの会標本同定会(科博)でkatuyamaさんから今年北海道で採集された標本をいただきました。なぬ、こんな時期に北海道!?あっ!ひょっとして・・・と調べた結果、やはり、北大博物館の養成講座でした。

募集人数が10名なので公にしておられないかと思われますが、行きたかったなあ~

是非、コピペして検索してみて下さいね!
講座の様子を写真付きで見ることができます。
野外調査の様子を見るとスゲーおもしろそう!

2010年9月16日木曜日

第6回すげの会標本同定会(科博)その4 科博の標本庫

第6回すげの会標本同定会(科博)その4 科博の標本庫
科博入口:すげの会標本同定会はこちらのポスターあり















科博の標本:何かに使われた標本はシールしてある















科博の標本:7桁以上はバーコードで対応

2010年9月15日水曜日

第6回すげの会標本同定会(科博)その3 スゲ果胞について

第6回すげの会標本同定会(科博)その3 スゲ果胞について -9月5日に昼休憩より-

スゲ、カヤツリグサ科で人に役立つ種はないか~
すげの会で情報を集める。

ナキリスゲ、タシロスゲ:発芽率高い

リュウキュウスゲ:発芽しない

タイワンカンスゲ西表島川沿い:落ちてすぐ発芽する

鳥散布:ハナビスゲ、キノクニスゲ、ハチジョウカンスゲ、台湾に分布する赤色果胞のスゲ、湿地性のスゲ

アリは痩果の基部にあるエライオソーム似の物質だけでなく、盤状付属体も好むのではないか。

確認実験:穀物好きのアリとそうでないアリを用意し、スゲ果胞を巣に運ぶかどうか見る。


次の標本同定会は岐阜が良いのでは?

2012年の全国大会は科博会場、野外は川はどうか?5月下旬。
その他、山梨、熊本も良いか。

2010年9月14日火曜日

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.3の訂正点20100914

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.3の訂正点20100914
34.ヤブスゲ p. 52
岡山県の点→タカネマスクサ
長崎県の点→マスクサ

長崎の点については、長崎大学のnakanishi先生から訂正のお葉書をいただきました。
以前、マスクサに再同定されたのを標本データファイルに反映し忘れていたとのことです。
nakanishi先生、ありがとうございました!

岡山の点の方は、OKAYから倉敷、科博、京大、北大に寄贈したOKAY-21528の標本です。
再同定されたときに寄贈先にお知らせするのを忘れていたようです。
大変失礼しました。
改めて各標本庫の方々にお知らせいたします。

no.3は2冊に分かれております。
33.マスクサから2冊目です。

岡山理科大学自然植物園2010年9月9日:アゼガヤツリとハタガヤ

岡山理科大学自然植物園2010年9月9日

アゼガヤツリCyperus flavidus Retz.



























ハタガヤBulbostylis barbata (Rottb.) Kunth




























ハタガヤがピンボケだ~
茎の高さは5cmくらいでした。

2010年9月13日月曜日

2010年9月11日のキビノミノボロスゲCarex paxii in 吉備津彦神社

2010年9月11日のキビノミノボロスゲCarex paxii in 吉備津彦神社

友達のhirosakaさんが写真を送ってくれました!
メールで送ってくれたのですが、書き出しがステキ過ぎなのでこれも掲載。

「masakiさん
もう、白露、重陽もすぎて本格的に秋なはずなのに、暑いね~。」

「白露」を見て「白鵬(すもう)!?」、「重陽」を見て「中国の地名?」とか思った私がいますが、
こんな書き出しのメールをくれるhirosakaさんは私の自慢です。

*ちょっとした豆知識*
白露(はくろ):二十四節気の一つで、9月8日頃-秋分の日までのこと。
重陽(ちょうよう):五節句の一つで、9月9日のこと。




















拡大


















hirosakaさん!いつもありがとう~

皆さん~いろいろありがとうございます!

-Twitterから転記-

富山のnagagawaさんから、七尾市少年科学館の標本データを送って頂きました!標本データをパソコンに打ち込み、メールに貼付。すげ〜うちの爺ちゃんはパソコンすら触れないというのに( ´ ▽ ` )ノスーパーおじいちゃんだ。

科博のebiharaさんから、寄贈標本334点頂きました!ありがとうございました!これから登録して点数など確認いたします。ebiharaさん仕事早過ぎです。見習わなければp(^_^)q

静岡のkitamuraさんから、すげの会ニュースネタを頂きました!ありがとうございます!

2010年9月9日木曜日

花序枝のあるイガガヤツリ from 沖縄:元星野研のよっぴーへ

元星野研のよっぴーへ

児島付近で不思議なイガガヤツリ発見との記事を「くらねっと」で出しているのをhosino先生から伺っておりました。

先週末、すげの会標本同定会で沖縄県産のイガガヤツリと同定された標本も同じように花序枝があったので連絡します。





























「ものさし」をあてずに写真を取ったことは後悔しとります。
同じように花序枝をもったイガガヤツリ標本がもう1点ありました。