2010年7月31日土曜日

莎草研究の寄贈:(独)科学技術振興機構へ

2010年7月23日付で(独)科学技術振興機構 文献情報部 資料書誌担当さまから、

「莎草研究はきわめて有用な資料と存じますので収集対象の候補誌として検討させていただきたく、最新の発刊物を一部、サンプル誌として2号分を・・」

と文書が送られてきたので「莎草研究」no.14とno.15をお送りしました。

収集対象誌として決まれば改めて文書が送られてくるそうです。

*オンライン情報システム「JDream II」:JOIS(検索専門家向け)とJDream(エンドユーザー向け)を統合し、機能を向上させた検索システム(平成18年4月よりサービス開始)

「国内で最も活用されている文献検索サービス」だそうです。
知らなかった。

2010年7月29日木曜日

スゲ属植物分布図集(試案)no.1~3まで欲しい標本リスト(産地)

スゲ属植物分布図集(試案)no.3まですげの会の会員の皆さまにお送りしておりますが、足りないor欲しい分布点がたくさんあります。勝山(2005)日本のスゲに記載されている国内分布と試案を見比べて、標本調査に出かける前に何のどこが必要かまとめておきます。標本調査予定:京都大学。
(2010年7月29日現在)

3.サナギスゲCarex grallatoria var. heteroclita
埼玉、東京、神奈川、静岡、滋賀、高知、鹿児島

4.ヒナスゲCarex grallatoria
滋賀、京都、山口

5.キンスゲCarex tschonoskii
秋田、群馬

6.イトキンスゲCarex hakkodensis
秋田

7.カラフトイワスゲCarex rupestris
*勝山(2005):北海道(夕張山地、日高幌尻岳)、本州(南アルプス仙丈岳、北アルプス雪倉岳)
雪倉岳:富山県と新潟県にまたがる
富山、長野、山梨、神奈川、静岡

8.シラコスゲCarex rhizopoda
秋田、山形、千葉、福井、京都、佐賀、鹿児島

9.タカネハリスゲCarex paucifolia
山形、新潟、群馬、福島

10.エゾハリスゲCarex uda
福島、長野

11.ニッコウハリスゲCarex fulta
秋田、滋賀、兵庫

13.ヒカゲハリスゲCarex onoei
北海道(根室市)、秋田、奈良、山口、愛媛

14.コハリスゲCarex hakonensis
秋田、神奈川、滋賀、兵庫、大阪、大分、熊本、鹿児島

15.マツバスゲCarex biwensis
秋田、栃木、神奈川、高知、鹿児島

16-1.ハリガネスゲCarex capillacea
千葉、静岡、京都、愛媛、鹿児島

16-3.サトヤマハリスゲCarex ruralis J. Oda & Nagam.
奈良

17.コウボウムギCarex kobomugi
福井、大阪、沖縄、佐賀、大分、熊本、鹿児島

19.クロカワズスゲCarex arenicola
埼玉、東京、神奈川、長野、四国、福岡、鹿児島

20.ツルスゲCarex pseudocuraica
秋田、新潟

21.アサマスゲCarex lithophila
茨城、千葉、群馬

22.ウスイロスゲCarex pallida
秋田、岩手、宮城、茨城

23.クリイロスゲCarex diandra
本州

25.ミノボロスゲCarex albata
石川、京都、奈良、和歌山(近畿地方)

26.ツクシミノボロスゲCarex nubigena var. franchetiana
四国

31-1.ヤチカワズスゲCarex omiana
四国、九州

32.キタノカワズスゲCarex echinata
長野

33.マスクサCarex gibba
石川、トカラ列島

34.ヤブスゲCarex rochebrunii
四国、静岡、神奈川

35.イトヒキスゲCarex remotiuscula
長野(霧ヶ峰)

36.タカネマスクサCarex planata
北海道、四国、九州

42.アカンスゲCarex loliacea
栃木、長野、山梨

43.ハクサンスゲCarex curta
石川(白山)

47.ホソバオゼヌマスゲCarex nemurensis
青森

ヒメクグとコゴメガヤツリが発芽&完熟 in 岡山理科大自然植物園

今日、午前中は岡山理科大学自然植物園に草取りに行ってきました。
さいわい、天気はくもりで全く暑くなく、しかも前日の晩は雨が降ったので草取りに最適の日になりました。

出かけてみると、ブタナの勢いが収まり、イシクラゲが大量に発生中!
どうにかならんかということで、2週間前に焼いてみたとのことでした。
焼いたところはさすがに収まっていましたが、範囲が広がっているような気がしました。

今年初めて種を蒔いたトウモロコシとオクラですが、植える前に種子を水に浸けたトウモロコシはほぼ全滅、乾燥したまま植えたトウモロコシはかなり成長していました。オクラは日当たりの良いところだけがよく生長していました。どちらも花盛りでした。

さて、肝心のカヤツリグサ科植物ですが、ヒメクグKyllinga brevifoius var. leiolepisとコゴメガヤツリCyperus iriaが大幅に勢力を伸ばしています。特にコゴメガヤツリについては、田んぼの大敵と言われるのも納得の生え具合。しかも時間差で生えるので、芽生え~完熟個体まで一度に見ることができます。ヒメクグは昨年は直径20cmくらいだったのが、今年は直径60cmはあろうかという大きさに成長しました。匐枝を徐々に伸ばしながらですので、抜くのは大変。途中で諦めて、「ヒメクグって緑化に最適では!?」と良い方向に考えることで必死になりました。

岡山でのスゲの時期はすっかり終わり、いよいよスゲ属以外の出番です。

2010年7月28日水曜日

ヒメワタスゲをTrichophorumに移動しました:カヤツリグサ科植物図鑑&ショクダイオオコンニャク

yanoくんからご指摘のあった、
カヤツリグサ科植物図鑑ヒメワタスゲをTrichophorumに移動しました。

先日、東大でショクダイオオコンニャク祭りがありましたが、
yanoくんはなんと
「土曜日に小石川植物園でスゲの会のnakayamaさん(鎌倉)に会いました.
ボランティア中に突然声をかけられたので、びっくりしました.」
nakayamaさんにお会いしたそうです。

ボランティアとは感心な!と返したら、yano特派員より続けて
「ほぼ毎日、ニュースで報道されていたから、
1万人以上の見物客が来て、猫の手も借りたいぐらい人手が必要だったのですよ.
植物関係の職員、学生は総出で借り出されてました.
救急車も来るし、警察も来るしで大騒ぎでしたよ.」
 
やっぱり祭りだったみたいです。
現在の様子をみると、標本にされて別物みたいになっています。
 
標本を作られたとのことですが、標本の作り方にも大変興味があります。
いつもの半分の新聞は無理でしょう?
ミズバショウをみたときも同じような気持ちになったことがあります。

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.4はすでにはじまっている!

2010年6月末頃にお届けした「日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.3」ですが、次のno.4を作成中です。

no.3に関する訂正箇所は、このブログの右欄にある「皆様のIT書庫」の白い四角に「分布図集」と入力して検索すれば出てきます。結構あります。

<no.4を作成までのプロセス>
1.no.3で次の掲載種をお知らせ
2.とりあえず岡山理大の標本データベースを整理(緯度経度のないものは調べる)
3.あらかじめスゲ属データを提供していただいた機関の標本データを変換できるよう整える
*「整いました!」はこんな感じ→E141゚16'19" N45゚06'40"
→今日までに整え終えた標本データ提供先
 岡山理科大学
 埼玉県立自然の博物館の植物担当sudaさま
 北海道大学総合博物館のtakahashi先生
 富山市科学博物館のOhtaさま
 長崎大学のnakanishi先生
 倉敷市立自然史博物館のkariyamaさま
4.これまでに標本データをいただいている機関にお願いする
 これは標本データのご提出締切を一応9月末としているので、それまでお待ちする
5.no.4の体裁を整えておく
 1)掲載予定種は絶滅危惧種か?調べる
 →植物レッドデータコンプリート
 2)次回掲載種の選定
 毎回増えているが、このまま増やして良いものか・・など考える
6.データ変換、kenmapで分布図作成
 →日本産スゲ属植物の分布図の作成法
7.photoshopで分布図作成
8.wordに分布図貼りつけ、標本データをテキストにして並べる

現在、3まで終わりました。
終わった後、目とこめかみがグッときます。梅干しの出番!?

2010年7月27日火曜日

ヒメスゲの芽生え:岡山理大温室から

今日は毎週恒例の温室整理でした。
来年のゼミ生候補が加わり、大所帯で草取りができ、大変助かりました。

アンペライMachaerina rubiginosaに突き刺さるドングリ。











ヤゴが羽化している光景はもうおなじみのものになりました。











いつもはこうですが、












今日は大人数。












非常に真剣に草取りしてくれました。












そんな中、ヒメスゲCarex oxyandraの芽生えと思われる1鉢あり。











他に種子だけを植えた鉢も同じように発芽しています。

2010年7月26日月曜日

愛媛産ジングウスゲの小穂が出ました!:岡山理大温室より

岡山理大温室にて、愛媛産ジングウスゲの小穂が出ました!

ジングウスゲCarex sacrosanctaはどこでしょう??












有花茎が2本。












果胞は熟し始めたところです。













草取りの強化が必要と思われました。
幸い、明日は温室整理です。

2010年7月24日土曜日

七尾市少年科学館について:富山のnakagawaさんからの情報

2010年7月23日(金)、富山のすげの会会員であるnakagawaさんが「七尾市少年科学館」へ標本調査へ出かけて下さいました。

nakagawaさんのメールより
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七尾市少年科学館に行ってきました。

とても多くの標本がありました。

小牧先生のもの 県内、県外 中には北海道ノサップ岬まで

他の本に利用されたものにラベルが挟み込まれていました。

他の人の標本も多数あり。
********
 
小牧 旌(コマキ セイ)先生はnakagawaさんのお師匠さんです。
 
以前、小牧先生の標本はご家族の方の元にあると伺っていました。
七尾市少年科学館に小牧先生の標本が予想以上に多く収蔵されていて大変驚くとともに、とても嬉しく思っています。日本全国を回っておられたようです。
また、他の本で引用された重要な標本もあるとのことで「七尾市少年科学館」の重要性を感じました。
 
<小牧先生の著作>
私の植物行脚(1981) 七尾市立図書館友の会
能登自然を歩く(1990) 七尾市立図書館友の会
石川県樹木誌図譜(1987) 里見信生先生と共著 石川県林業試験場
加賀能登の植物図譜(1987) 加賀能登の植物図譜刊行会←nakagawaさんのバイブル
 
残念ながら、小牧先生は5年前に御年95歳でお亡くなりになっています。

2010年7月23日金曜日

今朝の尾瀬山ノ鼻(ブログ):尾瀬の天気情報

尾瀬に行くなら天気予報を必ずチェック!
(財)尾瀬保護財団が毎朝7時にブログでお知らせしてくれます。

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今朝の尾瀬山ノ鼻((財)尾瀬保護財団)

■午前7時の気温
■午前7時の天気
■昨日の最高気温
■今朝の最低気温
■本日の尾瀬山ノ鼻地区の天気予報
(日本気象協会 前日午後5時)
■学校団体入山情報
■その他注意事項
 
**************
 
ありがたいですね!

クロヒナスゲが詳しく研究されている件:宇都宮大学

クロヒナスゲは群生している姿が大変美しいスゲです。
本州(岩手県、栃木県、群馬県、岐阜県、三重県)、四国(愛媛県)に隔離分布しています。
そんなクロヒナスゲが研究されていた!

第 51 回 日本生態学会大会 (JES51) 2004 年 8 月 25 日 (水) - 29 日 (日)
釧路市観光国際交流センター
P1-163c: クロヒナスゲCarex gifuensisの生活環と実生の動態
吉場 理恵さん(宇都宮大学大学院農学研究科森林科学専攻)
(要旨を見ることができます)

すっかり終了している学会ですが、たまたま発見しました。
ホームページ(要旨)より
「クロヒナスゲは地下茎を発達させて栄養繁殖を主としているが、有性繁殖の実態についてはほとんど知られていない。そこで本研究では、有性繁殖、特に種子や実生の動態に注目して、生活環の全体像を明らかにする事を目的とした。」
最後にクロヒナスゲの生活環 を簡単に紹介しておられます。

そうこうして調べてみたら、
「過去の卒業論文テーマ」として
・クロヒナスゲを用いた裸地化斜面の緑化方法の検討←やっぱり美しいからですね!
・クロヒナスゲの生活史とRAPD法による遺伝的多様性の解析
という気になる項目を発見。小林幹夫先生(★すげの会会員様★)の研究室でした。
→宇都宮大学森林科学科森林資源植物学研究室

ちなみに同大学同学科森林生態学・育林学研究室の大久保達弘先生も★すげの会会員様★です!

2010年7月22日木曜日

一週間前の至仏山情報:2010年7月8日-9日「花の山旅~山野草図鑑」

私が至仏山に登ったのは2010年7月14日(水)ですが、その約1週間前に登山した方がおられました。

「花の山旅~山野草図鑑」
 2010年 7月8~9日至仏山

写真入りでたいへん分かりやすいです。良い復習ができました!
ありがとうございます。

ヤブスゲ再度アップ:カヤツリグサ科写真図鑑

ヤブスゲ再度アップしました。→カヤツリグサ科写真図鑑

このヤブスゲCarex rochebrunii は、20日(火)の温室整理のときに奇跡的に花序が残っており、それを撮影したものです。

植栽されているヤブスゲ。












奇跡的に残っていた花序。













ヤブスゲの小穂は雌雄性で、1つの小穂の下部に少し雄花(雄しべ)がついています。
上の写真で見ると、雌花の下に細長い雄花がついているように見えますが、細長い部分は未熟なぺたんこの果胞がついていました。
写真を撮ってから気付きましたが、上の花序の写真に虫がついていました。

2010年7月21日水曜日

矢野くん@東京大学総合研究博物館-特任研究員になりました!

★追加情報★
矢野君の個人写真の右に「ササノハスゲ(5月)染色体学会作成」のカレンダーあり!
-矢野君から発表20100721(15:21)-
気付かなかった~なんか負けた気がする~

★すげニュース速報★

元星野研の矢野くんが、池田先生のおられる「東京大学総合研究博物館」の「研究部 キュラトリアル・ワーク研究系 特任研究員」としてホームページに掲載されております!

矢野くんのメールより
「masakiさんが見たこと無いスゲの写真も載せてみました」
この~よく知ってるわね!見たことないよ~

秋篠宮殿下と同じページに名前が並ぶなんてスゲ~

はやいとこ、池田先生のもページ作るべきと思うんだけど・・・?
矢野くん手伝って作ってあげるべきだよ。
研究部では池田先生だけ個人ページがないから寂しい。
今度東大行ったときに私が写真撮ってあげようかな?

*ちょっとした豆知識(masakiの気付き)*
研究者リストの「昆虫体系学、保全生物学」を担当されている特任研究員の方の名前が「ヤゴさん」だった(矢後勝也さん)。あまりにでもできすぎていて思わず笑ってしまった。
矢野君から追加情報:ヤゴさんはチョウが専門だそうです。

岡山県のレッドデータ生物 in 倉敷市立自然史博物館 その2

昨日、hoshino先生宛に倉敷市立自然史博物館のkariyamaさんからレッドデータ展をまとめた冊子が届きました。

オールカラーで岡山県のレッドデータ生物を見ることができます。
B5版、約5mmほどの厚さです。1部¥800。

このこととは別に、倉敷市立自然史博物館友の会会員でありすげの会会員であるkinoshitaさんから大変貴重でありがたいものをいただきました。

こ、これは!












まさかの両面仕様。
hoshino先生撮影写真です。












なんと、岡山県のレッドデータ生物「キビノミノボロスゲCarex paxii」のキーホルダーです!
ご丁寧にhosino先生と私の分をいただきました。

「おいmasakiよ~おそろいじゃ!」
とはhoshino先生の弁。

kariyamaさん、kinoshitaさん、そして友の会の皆さん、ありがとうございました!

2010年7月20日火曜日

岡山県のレッドデータ生物 in 倉敷市立自然史博物館

倉敷市立自然史博物館では、2010年7月17日~11月7日(日)まで、「岡山県のレッドデータ生物」という特別展を開催しています。

という訳で早速、カヤツリグサ科を探してきました。
ちょうど「倉敷天領夏祭り」ちょうちんをつけている作業中だった。熱い中、ご苦労様です。
7月24日(日)開催です。











博物館到着。レッドデータの垂れ幕が目立つ!












館内レッドデータちらし。












hoshino先生の力作「ヒルゼンスゲCarex impura」がこんなに大きく!
種とその説明、標本が陳列されています。










恒例のカヤツリグサ科展示。
一角をこんなに大きく占めさせてくれる博物館は他にないのでは!










岡山コケの会の活躍を見つつ。
←すごくわかりやすい図鑑。実物も貼り付けてある。
一般の植物標本は透明ファイルに入れてめくれるようになっている。









いつもお世話になっている狩山さんのイラストに一礼してお礼。しかし、そっくり。

植物担当:狩山俊悟
「岡山の植物はパーフェクトをめざします。趣味は高山植物の写真。」








「岡山県のレッドデータ生物」の展示には、キビノミノボロスゲCarex paxii、ビッチュウヒカゲスゲCarex bitchuensis、ヒルゼンスゲCarex impura、チャボイEleocharis parvula、ビロードテンツキFimbristylis sericeaがありました。

標本展示以外に生植物も展示されており、その一角がやけに涼しく感じられました。

もちろんレッドデータの動物も展示されていますが、すごい迫力。
でも今ではほとんど見られないものばかりです。
1県でこんなにあれば、日本では、世界では・・と想像も膨らみます。

国際自然保護連合(IUCN = International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)
 Species of the Day 日めくりで絶滅危惧種を紹介
 Red List Training 選定基準の紹介。日本語版は矢原徹一先生らが関わっている(pdf)。

また、岡山県の自然を紹介している展示があるのですが、石灰岩地域の説明をしているところにビッチュウヒカゲスゲCarex bitchuensisにしか見えない植物の模型があります。
あそこ、あそこ!岩の間のあれ!
このような楽しみ方もできます。
















倉敷にお越しの際は、白壁の街だけでなく、この倉敷市立自然史博物館にも是非!
入館料は一般¥150です。安い。
館内は入ってすぐにマンモスの動く実物大の模型が迎えてくれます。

2010年7月17日土曜日

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.3の訂正点20100717

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.3について、すげの会会員、群馬県のohmoriさんからご指摘があり、訂正させていただきました。

29.オオカワズスゲp.3-25:4~8行目は新潟県のデータ。
●ありがとうございます。訂正しました。

30.カヤツリスゲp.3-26:千葉県の点のデータがない。
●ありがとうございます。訂正しました。
no.28の緯度経度がずれていました。
訂正後、山梨県に移動しました。

34.ヤブスゲp.3-49:群馬県の右上にある点のデータがない。
●ありがとうございます。訂正しました。
no.83とno.173(いずれも埼玉県のもの)でした。
訂正後、埼玉県に移動しました。

35.イトヒキスゲp.3-53:長野県(霧ヶ峰)に点が欲しい。
●ありがとうございます。今後、KYOにデータを集めに行きます。
ohmoriさんより:霧ヶ峰は長野県植物誌によるとKYOに標本あり。
ほか、松本市扉鉱泉、三城の標本がSHINにあることになっています。

38.ヤガミスゲp.3-64:栃木県の左上の点に疑問。
●ありがとうございます。訂正しました。
no.103(埼玉県)のデータでした。

38.ヤガミスゲp.3-64:長野県の中央右の点の標本データなし。
●ありがとうございます。訂正しました。
no.160(埼玉県)のデータでした。

41.ヒロハイッポンスゲp.3-70:no.2(栃木県)のデータに疑問。
●ありがとうございます。
星野先生に再同定していただき、ヒロハイッポンスゲと確認しました。

41.ヒロハイッポンスゲp.3-71:山梨県に他県のデータが混じっている。
●ありがとうございます。訂正しました。
no.7を岩手県、8を北海道に移動しました。

43.ハクサンスゲp.3-73:白山に点が欲しいですね。KYOにはないでしょうか?
●ありがとうございます。今後、KYOにデータを集めに行きます。

43.ハクサンスゲp.3-75:青森県6行目、no.2(北津軽郡)は(上北郡)です。
●ありがとうございます。訂正しました。

43.ハクサンスゲp.3-75:福島県4行目、no.7(盤)は(磐)です。
●ありがとうございます。訂正しました。

43.ハクサンスゲp.3-75:福島県11行目、no.48(利根郡(sic)浅湖)→(福島県南会津郡桧枝岐村:尾瀬沼畔)です。
●ありがとうございます。訂正しました。

44.ヒメカワズスゲp.3-77:栃木県の点の標本データなし
●ありがとうございます。訂正しました。
no.37(新潟県)のデータでした。もともとの標本データを数値転記ミスしました。

46.ノルゲスゲp.3-80:北海道2行目の「→大別」だと内陸に寄ってしまいます。
水鳥館は根室本線が辺寒辺牛湿原を横切る地点のすぐ西にある建物です。
その南側の汽水湿地が良いでしょう。おそらく、no.4と同じ場所だと思います。
●ありがとうございます。訂正しました。
no.4と同じにして、「→大別」を削除しました。

46.ノルゲスゲp.3-80:北海道下から2行目、「清水孝浩黒崎No.81582」を「清水孝浩・黒崎No.81582」にする。
●ありがとうございます。訂正しました。
元データを確認すると、採集者は清水さんだけでした。
よって、「清水孝浩(黒崎No.81582)」としました。

47.ホソバオゼヌマスゲp.3-80:北海道12行目、no.58「メクマ、稚内市 北見国→沼川」はメクマ=メグマとすれば稚内空港のことで、稚内空港のすぐ東の脇の湿原地帯です。沼川よりははるかに北です。
 ●ありがとうございます。訂正しました。
メグマ沼に位置訂正しました。

47.ホソバオゼヌマスゲp.3-80:北海道最終行、no.67「Azuma Nemuro→新冠駅として」はNemuroですので日高支庁にある新冠駅はおかしいです。
●ありがとうございます。訂正しました。
根室駅に位置訂正しました。

46.ノルゲスゲp.3-81:北海道最北の点に疑問
●ありがとうございます。
最北の点はno.1(別海町)です。とりあえずこのままです。

47.ホソバオゼヌマスゲp.3-82、83:群馬県南部の点に疑問。要再同定。
●ありがとうございます。
元データを確認してみると、第3回すげの会標本同定会(倉敷博)で同定された標本でした。
とりあえずこのままにしておきます。標本をお借りすることもできます。

47.ホソバオゼヌマスゲp.3-83:長野県下から2行目、no.46「躍場湿原→霧ヶ峰として」について、「躍」→「踊」。位置はno.48(池のクルミ)と同一地点です。
●ありがとうございます。訂正しました。
no.44~46を訂正しました。

48.ヒロハオゼヌマスゲp.3-85:最下行、新潟県no.5の点が地図の新潟県南部の点?
●ありがとうございます。訂正しました。
新潟県no.5は指定地域が広すぎて特定できておらず、点として打たれていませんでした。
地図上の新潟県南部の点はno.44北海道(浮島、上越)のものでした。
緯度経度を訂正して、no.44は北海道に点が移動しました。

ohmoriiさん、ありがとうございました!

七尾市少年科学館のスゲ属植物標本について:富山のnakagawaさんより

すげの会会員nakagawaさん(富山県)から、「七尾市少年科学館」のスゲ属植物標本について追加情報をいただきました。

七尾市少年科学館の地図

大きな地図で見る

*****
14日、七尾の少年科学館に行ってきました。
添付したリストだけしか標本がありませんでした。
館長さんほか女性事務員さんがいらっしゃいました。
リストにあうものは公開するとのことでした。
小牧先生の標本(白山)は自宅(現在、加賀市)に持ち帰られたとのこと。
「河北潟総合研究」という冊子がありました。
分野が広く自然、生活、歴史などで大将は金大名誉教授の大串龍一さんらしい。
*****
 
・添付していただいたリスト(スゲのみ表示)---
エナシヒゴクサ
クロカワズスゲ
ショウジョウスゲ
カヤツリスゲ
アオスゲ
ハリガネスゲ
ミヤマシラスゲ
ヒメカンスゲ
ナルコスゲ
オニスゲ
アゼナルコ
カサスゲ
シラスゲ
ヤマテキリスゲ
オクノカンスゲ
マスクサ
カワラスゲ
アオバスゲ
ジュズスゲ
ヒゴクサ
テキリスゲ
コウボウムギ
ヒカゲスゲ
ナキリスゲ
タチスゲ
ゴウソ
ヒメシラスゲ
ホソバカンスゲ
フイリカンスゲ
コジュズスゲ
タカネマスクサ
タヌキラン
コウボウシバ
シラコスゲ
クサスゲ
サドスゲ
シオクグ
アズマナルコ
タガネソウ
フイリタガネソウ
ニシノホンモンジスゲ
アゼスゲ
ヤワラスゲ
コップモエギスゲ(ヒメモエギスゲ)
-------------------
 
問題は標本データがパソコンデータ化されていないことでした。
これについて、nakagawaさんと相談中です。
Excelファイルに入力していただくか、ラベルをデジカメで撮してCDに焼いていただき私がデータおこしをするかです。
なんと言っても、小牧先生の標本がないのは残念でした。

タテヤマスゲに果胞状前葉が!

至仏山を下山中、再度出会ったタテヤマスゲCarex aphyllopusが何か変!?
雄小穂が3つあるからだけでなく、雄小穂の基部が丸く膨らんでいる。

もしや果胞状前葉!?

アブラシバやハナビスゲならともかく、アゼスゲ節でもあるんかよ?
さっそく、ohmoriさんをお呼びして「タテヤマスゲ不思議発見!」。

昨日、それを解剖してライカで撮影してみた。
雄小穂が3つ、葯が出ている。
これはこれでOK。
あまり葯が出ている写真を撮ることがないので撮影。



















やっぱり、果胞状前葉だった。









問題はここから。
苞の葉身をめくってみます。



















果胞状前葉どころか、痩果があるではないか!
これにはびっくりしました。

タテヤマスゲ:カヤツリグサ科写真図鑑
でもご覧いただけます。

*採集は調査許可を得た上で行われております。

2010年7月16日金曜日

鳥取の韋駄天ことsakataさんから:初夏の花だより

私が至仏山へ向かっているとき、sakataさんから氷ノ山情報が!!
恒例のsakataさん「初夏の花だより」をお届けいたします。

・sakataさんより
7月9日に,氷ノ山のロングコースを歩きました。
10日は氷ノ山響の森のイベントで頂上まで。

*氷ノ山のスゲのようす*
ミヤマイワスゲ,ヒメスゲ ほとんど果胞が落ちていましたが変わりなし。
グレーンスゲはクサイとイに負けて減少傾向でした。
ホスゲ 2007年のときは3つの大きな株がありましたが,小さな弱々しい株が1株残っていました。
近くのところ2箇所に7-8株が固まってありました。絶滅の心配はないと思いましたが,年によって変化していくものと実感しました。
**************

◎韋駄天sakataさんからのお願い◎
すげの会鳥取大会時の県データのケスゲは同定間違いです。削除しておいてください。

以下、7月9日(金)氷ノ山「初夏の花だより」をお届けします。
アカショウマ
Astilbe thunbergii (Siebold et Zucc.) Miq.










バライチゴ
Rubus illecebrosus Focke










ギンバイソウ
Deinanthe bifida Maxim.










ホスゲ
Carex senanensis Ohwi









ミヤマカラマツ
Thalictrum tuberiferum Maxim.















ウリノキ
Alangium platanifolium (Siebold et Zucc.) Harms var. trilobatum (Miq.) Ohwi


 
 
 
 
 
 
 
 
ヤグルマソウ
Rodgersia podophylla A.Gray
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヤマトキソウ
Pogonia minor (Makino) Makino
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
sakataさん、いつもありがとうございます!

7月13日(火)~15(木):いざ至仏山!

*追加しました。
*写真と動画をこのあと追加します。

7月13日(火)~15(木)は「至仏山(群馬県)」に行って参りました。
群馬県博のohmoriさんが、レッドデータ調査で登られるとのことでhosino先生にちゃっかり同行させていただきました。

大きな地図で見る
至仏山の地図:こう見ると結構すごいところです。

<13日(火):岡山→鳩待山荘(移動日) 天気:どしゃ降りの大雨>
そのときの私(Twitterより):下(過去)から上(未来)に読む
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ご飯食べ終わりました。あと、寝るだけですから!
posted at 17:56:10←時間に注目

鳩待山荘なう。寒い〜


*写真追加




























posted at 15:30:28

東京駅なう。Maxたにがわ待ち。
posted at 11:36:39

鳥取のsakataさんから氷ノ山情報あり。金曜日に写真とともにすげブログにアップさせていただきます。
posted at 10:53:11

小田原なう。定時での到着です。
posted at 10:51:32

名古屋駅なう。wifi使い放題でネットが速い速い(^O^)/
posted at 09:45:03

先生がiPhoneに興味深々なう。
posted at 08:22:05

おはようございます!新幹線なう。山口あたりの大雨により、大幅な遅れがでましたが何とか乗れました。予約変更中。
posted at 08:20:55
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<14日(水):至仏山登山>
 5:30 朝食
 6:30 出発















11:30 至仏山頂上















15:30 鳩待山荘
この4行にはものすごい物語がつまっております。

**思い出すことを適当に書きます**
奇跡的にそれまで降っていた大雨が6:30前に止んだのが救い。
また降るで~と思っている一同。













急遽、長靴を借り(¥500)登山したのが吉と出た。
暑からず、寒からず、セーター+カッパで快適でした。
晴れても雨降っても滑る蛇紋岩も特に問題なし。
途中、木道が水没していたのはビックリした。
あきらかに危険。7:17













だけど長靴なのでスイスイ。
鳩待山荘、着いたときは激寒。すぐセーターを着た。
寝るときももちろんセーター。首にタオル巻いて寝た。
寝たのは20時頃。
風呂はせっけん・シャンプー禁止。浸かるだけ。
ちょっとした温泉気分。フタは思い木片を1枚ずつ移動させる。
湯もみをする板のようです。
タオルを忘れず持っていくこと。
到着日、他の宿泊客が少ないため、2人と1人で部屋を別々に借りられた。
部屋にコンセント2つ、ハンガー6本。
ふとんは清潔。寒い以外は快適。
鳩待山荘は電波バリバリ。携帯はiPhoneもOKでした。
ビールやペットボトルのお茶が販売されている。
生ビールも食堂にあった(¥700)。
靴を部屋に持って行けるように買い物袋が下駄箱に用意されている。
宿泊は全員2F。風呂と食堂は1F。
ベランダのある部屋とない部屋がある。
1泊2食+弁当(おにぎり2個+漬け物袋¥500)=¥9,000、領収書風のレシートが出る。
別に領収書は手書きで書いてもらうこともできる。
至仏山まで;
ハガクレスゲ、イトアオスゲが両脇に。

カメラが濡れるのでビニール袋で保護しつつ撮影。6:59











ハガクレスゲは根生状の雌小穂がある。
ミノボロスゲとミヤマカンスゲが満載。
ミノボロスゲ街道。7:21












ミノボロスゲCarex albata













携帯の電波がつながらない地帯に突入していた。
一見、熱帯雨林のよう。7:34













hosino先生がケガしたときの対処法を話ながら歩く。
どうしてもヘリをチャーターすべしと力説される。
中国雑伎団が皿を回すように棒で回して行くから大丈夫と説得。
チマキザサ→チシマザサに変わるのは標高1870mあたり。
その前あたりにオオシラビソやヒロハノツリバナ出現。
ハリブキに注意。刺さるとハリが折れて残る。
チシマザサがでてくるあたり(標高1840m)にグレーンスゲ、サドスゲ、カワズスゲ、ハリガネスゲ。
 木道にサドスゲがCarex sadoensis!8:11











ハリガネスゲCarex capillaceaも。8:13













小湿原あたりでショウジョウスゲ、ミノボロスゲ、カワズスゲ、タテヤマスゲ。
これ全部、タテヤマスゲCarex aphyllopus!8:40












想像以上のタテヤマスゲ群落。8:41













ショウジョウスゲとイワイチョウが一緒に。
水飲み場で一休憩。
ふぅ~やれやれ。9:01













雄小穂の白いミヤマカンスゲが水場に鎮座。
ウスイロミヤマカンスゲだ!と盛り上がる。9:02













この日は連日の雨のため飲むのを止める。
オヤマ沢田代でミタケスゲ、ワタスゲ群落。木道。
あの山が頂上か!?9:20












ワタスゲ群落は水に濡れてしまい良さが半減。9:21











雪が残ってた。9:51












とんでもないところに来たようだ。10:07













小至仏山を過ぎるとついにヌイオスゲ登場。
ヌイオスゲCarex vanheurckii激写!10:10













もう少し過ぎると、数千単位の個体数で登場。以前の調査より増えているとのこと。
細い緑は全部ヌイオスゲ。10:26













ショウジョウスゲとオゼソウがやたら一緒に出てくる。
岩の間はものすごい風!
ここからの風がすごかった。













最近トイレでよくある、風で水を吹き飛ばす機械から出てくる風以上。
あの風を全身で受けることを考えて見て欲しい。
ガレが心配だったが、結構余裕。

無事、頂上へ。昼飯。
やった~頂上!11:16












帰りがけ、雲の切れ目から尾瀬ヶ原が!12:33













当然、その日の晩から筋肉痛。

<15日(水):岡山へ(移動日)>
大雨の影響なく、無事かえる。

鳩待山荘まで;
第一駐車場or第二駐車場からバスor乗り合いタクシーで山荘まで行く。
第一駐車場or第二駐車場(1泊¥1,000)、
バスor乗り合いタクシー(片道¥900)。
山荘の駐車場(1泊¥2,500)は駐車料金高い。
東京-鳩待山荘の直通バスがある。
今回は、第一駐車場からバス往復。

至仏山のものすごい強風。