秋のスゲと言えば、「ナキリスゲCarex lenta D. Don」とその近縁種です。
最近になってやっとナキリスゲの果胞が実ってきたようです。
私が見つけたのは星野研がある建物の車道脇ですが、やっと頭を垂れてきました。
竹で作られた生け垣の根元に生えています。
頭を垂れているということは、果胞が実って小穂が重くなってきているからと思われます。
今年までそこに生えているのを全く気付きませんでした~
写真を撮るには手前の生け垣(やや大)をうまく避けて撮影する必要があるのですが、通りがかった学生さんに”そんなにのめり込むほど珍しい何かがあるのだろうか・・?”という顔をされました。当然、”あるで!”という顔をして激写する私でした。
ナキリスゲ節は初夏を花期とするほとんどのスゲ属の中でも珍しく秋に花期を迎えるグループです。この花期のズレから、ナキリスゲ節の起源は熱帯地方であろうと考えられています。岡山ではナキリスゲ、コゴメスゲ(コゴメナキリスゲ)Carex brunnea、フサナキリスゲCarex teinogyna、オオナキリスゲCarex autumnalisが生育していますが、ほとんどはナキリスゲです。