2010年10月29日金曜日

「Birds, Cornell Lab of Ornithology」の衝撃!

Twitterにてつぶやいてみましたが、「Birds, Cornell Lab of Ornithology」にとてつもない衝撃を受けてしまいました。
 →是非、「Birds, Cornell Lab of Ornithology」をYahooなどで検索してみて下さい~

どういった衝撃を受けたのか自分でも解明したいため、思いついたことを列挙します。

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サイトがかっこいい
 →何をやるにしても重要


シンプルでカラフル
 →心がけたい

目的が明確
 →ぶれない

次世代の育成に力を入れている
 →力の入れ方が参考になる

プロジェクトごとにアドレスを変えているが、サーバーはコーネル大学
 →管理者が違うのだろうか・・・?

データを入力するにはアカウント必要
 →アカウント管理が大変そうだけども大切

Citizen scientistという単語がある
 →現在、気になる言葉の1つ

このサイトを使うことで何が得られるかが書いてある
 →「見てくれてありがとう」という気持ちが受け取れる

調査に必要なチェックリストがある
 →大事

鳥図鑑の緻密さ
 →All About Birds
 →写真、解説、鳴き声、分布域を示した地図、動画がある

スタッフは百人以上いる
 →予想外の多さ

スタッフの中にデザイナーがいる
 →デザインの大切さは最近身にしみてきている
ミッションは鳥の世界の調査、教育、citizen scienceから生物の多様性を明らかにする
 →Citizen scientistだけでなく、新たに「citizen science」という言葉を知った

写真の下に出てくる文章が良い
 →サイト上部に次々写真が変わりますが、その下に出てくる文章がステキすぎ
 
研究所の様子が手に取るようにわかる
 →Visit the Lab
 →風景写真が動かせる!天井も床も、右へ左へ好きなように動かせる
  あたかもそこにいるようだ

Twitter, Facebookを活用している
 →ミズーリ植物園もTwitterアカウントをお持ちでした
 →Facebook、気になる・・・特にアルバムとして使うこと
 
何より、「鳥が大好き」という気持ちがそこやかしこにあふれている
 →一番重要

2010年10月21日木曜日

ホウセンカの種を採取:学生実験用

5月頃、ホウセンカの花粉管の伸長を学生実験に使えないかとご相談あり。

とりあえず、スゲ温室に種をまいてみたところ、9月頃に花をつけ、今週、種ができはじめました。

来年、学生実験につかえると良いのですが・・・・

学生に種まきから花粉の採取までを経験してもらうのはどうかという案もでてきました。




























そろそろ良いかな~というのをさわると「やべっ」。
種が飛び出るので注意。

2010年10月20日水曜日

カラフトカサスゲをアップしました!:カヤツリグサ科写真図鑑

カヤツリグサ科写真図鑑」にカラフトカサスゲCarex rostrata Stokesをアップしました!

リクエスト募集中~

「カヤツリグサ科写真図鑑」は毎月1回の更新です。

富山のnakagawaさんからスゲ分布図用データ届く:もう6回目!

富山のnakagawaさんからスゲ分布図用データが届きました!

nakagawaさんは能登半島の植物の図鑑「能登の植物」を出された小牧 旌(コマキ セイ)先生にいろいろ教えていただいた方です。

植物調査には必ず小脇に「能登の植物」抱えておられ、現在もその植物が生育しているかどうか1種ずつ調べておいでです。年季の入った図鑑にはすげの会全国大会で話題となりました。

小牧 旌先生の標本は、現在そのほとんどが「七尾市少年科学館」に収蔵されています。
nakagawaさんはお住まいの富山県からわざわざ石川県に出向いて調査してくださっています。
もう6回目になります。本当にありがたいことです。

しかも、標本データはパソコンに入力したExcelファイルで送って下さいます。

スゲ分布図集(試案)を見てみますと、確かに能登半島周辺がスカスカです。
nakagawaさんのおかげで能登あたりのスゲの分布が明らかになりそうです。

2010年10月19日火曜日

「カヤツリグサ科写真図鑑」HPアップ:オハグロスゲとオキナワジュズスゲ

カヤツリグサ科写真図鑑」HPアップしました!

オハグロスゲオキナワジュズスゲを新規に追加です。

ただ今、katsuyamaさんの「日本のスゲ」の索引を見て、抜けている種を追加するキャンペーン実施中です。

リクエストもお待ちしております~

2010年10月18日月曜日

すごい切れ込み!:スゲ以外

今朝あらためて、大学構内のノブドウの気合いの入り具合に驚いたので、ご紹介。
まあ、これは普通。












気合い入りすぎ!














これらの葉は同じ生け垣に沿って生えているノブドウAmpelopsis glandulosa var. heterophyllaです。
5mほど歩くだけで葉の切れ込みが変わっていきます。

*おまけ*鼻がムズムズ
この1週間でものすごく大きくなった奴。
まだ1本だから良いがこれから心配だ。













*ちょっとした豆知識*
花粉のmorita先生の鼻が10月初め頃から花粉をキャッチし始めました。
イネ科だそうです。すげっ。

2010年10月15日金曜日

今日のアワボスゲ(草刈り直後)2010年10月15日(金)

昨日、頑張って草取り&草刈りしたアワボスゲCarex nipposinicaの様子をお届けします。

偶然通りかかったtagawa先生に「これでアワボスゲが分かるようになったでしょう?」と伺うと、「おお、確かに」とやっぱりアワボスゲが草に埋もれていたようです。
そこだけ穴が空いたようにポッカリと・・・












ラベル新しくしました!














草刈り前の写真を撮っていなかったウッカリは日常茶飯事。

2010年10月14日木曜日

サクラ咲く・・・10月!?

岡山理科大学構内でおそらくただ1本だけサクラの花が咲きました。
左下は星野研の温室です。








































このサクラは星野研温室横にあるのですが、春と秋の2回、花を咲かせます。
春に咲くときは、カスミザクラなどよりも1週間ほど遅く咲きます。
花の柄には毛があります。
今週末に、ikeda先生が集中講義に来られるそうなので、機会があれば種名を聞いてみたいと思います。



2010年10月13日水曜日

世界でただ1つ、カンスゲ彩色画!!

西本眞理子先生が、来週から名古屋の東山植物園で開かれる「日本の固有植物植物画展」に出品します。

出品作品は「カンスゲCarex morrowii Boott」!!!

すげブログへの掲載を快諾していただきましたので、是非皆さんとこの喜びを分かち合いたい~

美!


















すげっ!!カンスゲそのものだね~
スゲを植物画として書いているのは西本先生だけじゃない!?
おそらく日本でただ一人、世界でも数人しかいないんじゃないか?

2010年10月12日火曜日

吉備津彦神社からキビノミノボロスゲ情報!:hirosakaさんより

毎度おなじみhirosakaさんより、2010年10月10日の吉備津彦神社からキビノミノボロスゲ情報がとどきました~

お参りがてら写真を送ってくれる心強い友だちです。

今日のキビノミノボロスゲCarex paxii
















携帯カメラも性能が良くなりました!


















hirosakaさん!いつもありがとうね~

2010年10月7日木曜日

オニアゼスゲ:命名規約上、新組み合わせが必要な種:20101007Ylistより

オニアゼスゲ Carex middendorffii F.Schmidt var. kirigaminensis (Ohwi) Ohwi


標準名→Carex x leiogona Franch. トマリスゲ x オオアゼスゲ



命名規約上 var. caulorrhiza (H.Lév. & Vaniot) の新組合せが必要
 (basion.: C. caulorrhiza H.Lév. & Vaniot in Bull. Geogr. Bot. 11: 179 (1902).
 Type: Kitami, Riishiri (Faurie 2755, 25 Jul. 1899, P -Holo).


キリガミネスゲと言えば、わかりやすいか!?
その他の別名:キタアゼスゲ,ヤシマヤチスゲ

2010年10月6日水曜日

「莎草研究 no.16」が始動っ!

莎草研究no.16へのご投稿がありました。

現在、編集委員長のikeda先生の元、査読に入っております。

皆さまからの原稿もお待ちしております~!

いただいた原稿は、編集委員や編集委員長のご判断の元、莎草研究orすげの会ニュースのどちらにふさわしいか決められます。莎草研究への掲載が望ましい場合、査読に入ります。

査読は基本的にお二人にお願いしております。

莎草研究に掲載される原稿はその種に関して少し深く、例えば近縁種との比較であれば、言葉だけでなく計測された数値を用いた表などが必要となります。

原稿の種類は「原著論文、短報、総説、解説、新産地報告、調査報告、資料目録、学位論文抄録、論文紹介、他団体の活動紹介、追悼など」があり、どれに当たるかは編集委員が内容から判断します。

2010年10月5日火曜日

氷ノ山の食害の現地リポートとカシワバハグマ:sakataさんより

鳥取の韋駄天ことsakataさんから、貴重な情報とスゲ分布図用標本が届きました!

・氷ノ山の食害の様子:sakata特派員より

「氷ノ山(若桜町)や智頭町は以下の食害がひどく,林の中は見通しがよすぎます。


スゲやシダも食べられて草本はマツガゼソウ,アブラガヤ,サンヨウブシなどが残ってるようです。

ハイイヌガヤも食べられてかれています。」
 
シカもよっぽどせっぱ詰まっている様子。
 
鳥取のsakataさんの畑の状況も、
 
「秋らしくなってきて,野菜の成長が普段どおりになりました。


猛暑の8月に蒔いたニンジンが9月に蒔いたものとほとんど同じ大きさです。」
 
ということですから、今年の夏の異常な暑さを改めて感じます。
 
すでに10月ですが、まだ日中は半袖で過ごす岡山です。
 
さて、sakataさんからカシワバハグマPertya robusta(鳥取県準絶滅危惧)の貴重な写真も送っていただきました!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
花火のような花です!
sakataさん、いつもありがとうございます~

2010年10月4日月曜日

大阪のokajimaさんから原稿届く!

大阪のokajimaさんから原稿が届きました!

手書きの原稿と写真が4枚同封されていました。

同封のお手紙には、「原稿用や会誌用に修正して下さい。内容的に全く会誌の趣旨に合わないようであれば処分して下さい。」とありましたが、手書きであろうと内容に不安があろうと全く問題ありません!

内容はカヤツリグサ科に関することなら、「莎草研究」か「すげの会ニュース」に必ずや掲載されます。

皆さんも是非お寄せ下さい!

*ちょっとした豆知識*
すげの会ニュースの原稿はわりと私から無理矢理(!?)書いていただくようお願いしている場合が多かったりします。皆さん、ご協力ありがとうございます~!

2010年10月1日金曜日

なるほど、その手があったか!果胞内イモムシ続報。

以前、果胞内イモムシについてお知らせしました。
最後の記事:MaedaさんとOhnishiくんから、果胞内イモムシについて重要な情報が!!

昨日、隣の研究室の虫屋のnakamura先生に画像を見せてご意見を伺いました(聞くの遅すぎでした)。

すると、これまでのご意見と同様、白も茶色も「ハエ」らしいとのこと。

さらに、「どうやって卵を産み付けたのか?」との私の質問に「産卵管を突き刺したのでは?」とのお答え。

なるほど!果胞内イモムシが見つかったのは、ナガミノヒメスゲやミヤマアオスゲなど果胞の嘴が長い種ばかりでどうやって果胞の基部まで卵を持っていったのか?、つまり、果胞の口部から丁寧に産み付けたものとばかり考えていましたが、果体部から突き刺してダイレクトに果胞基部に産み付ける可能性もあるんですね~いやはや・・・1つの考えにとらわれ過ぎていました!何たることだ~

「物事はいろんな方向から多面的に見るべし」と改めて肝に銘じたというお話でした。