2010年7月17日土曜日

タテヤマスゲに果胞状前葉が!

至仏山を下山中、再度出会ったタテヤマスゲCarex aphyllopusが何か変!?
雄小穂が3つあるからだけでなく、雄小穂の基部が丸く膨らんでいる。

もしや果胞状前葉!?

アブラシバやハナビスゲならともかく、アゼスゲ節でもあるんかよ?
さっそく、ohmoriさんをお呼びして「タテヤマスゲ不思議発見!」。

昨日、それを解剖してライカで撮影してみた。
雄小穂が3つ、葯が出ている。
これはこれでOK。
あまり葯が出ている写真を撮ることがないので撮影。



















やっぱり、果胞状前葉だった。









問題はここから。
苞の葉身をめくってみます。



















果胞状前葉どころか、痩果があるではないか!
これにはびっくりしました。

タテヤマスゲ:カヤツリグサ科写真図鑑
でもご覧いただけます。

*採集は調査許可を得た上で行われております。