すげの会ニュースに標本同定会報告を掲載する予定ですが、取材メモを先にブログへ。
9月4日(土)13:00-17:30
本日参加者だいたい揃う。
今回初めて名札あり。
ebiharaさんによる標本庫の紹介と注意。
・紹介
収蔵点数約110万点(種子植物:シダ=約7:3)、うち23.6%がデータベース化済。
一般標本、タイプ標本の約18万件はHPに公開中。
国立科学博物館植物研究部(TNS)だけでなく、東京農大(TUAT)、筑波大(TKB)のものも近年移管吸収。一部はプレハブ。
標本の配列:新エングラー体系
3Fにカヤツリグサ科。
・注意
標本庫内に生植物、外部からの標本を持ち込まない。
同定会用に送付されたものなど外部からの標本は冷凍殺虫する。
同定変更した場合やカバーの学名の変更、ebiharaさんかhamasakiさんに渡す(データベース更新のため)。
HP公開するために撮影した標本には「photographed」のハンコあり、その他、本の編纂などで使用した標本が分かるように同じ種でもカバー分けしている。
標本番号が7桁以上になったものは、バーコードが貼られている。
バーコードは専用の機械があり、現在は紙テープシールを利用。
標本同定開始:
hosino先生-hottaさんのから
masakiーmiyazakiさんのから
nogutiさん-suzukiさんのから
hoktaさんの標本:岐阜県と愛知県中心のカヤツリグサ科
ホタルイ×タイワンヤマイの雑種?
イヌホタルイは柱頭2と3がある
ショクヨウガヤツリ、チャガヤツリ、クグガヤツリの小穂多数型
キノクニスゲの果胞からまた果胞
miyazakiさんの標本:クロテンツキ(柱頭2)←柱頭3ならヒデリコ
ミヤマカンスゲ、オタルスゲ、ニシノホンモンジスゲ、アゼスゲなど
岐阜県中心。
hayasi・ohnishi青年チーム:標本庫にてアオスゲ類、オオカサスゲなど再チェック。
hayasiさん:三重県のクロヒナスゲの果胞の脈が細く、口部が浅いとするどいチェック。
朝熊山で「あさまやま」と読む。へぇ~
kondouさん、ちょっと遅れて登場。広島から車で。無事で何より。
広島と岡山で新産地発見のスペシャリスト。
すげの会ニュースに発見記録をお願いする。
アザミの分類難しい。オオクグ、オオムギスゲ。
栃木出身。
17:50 バスがないのでタクシーに分乗。
18:00過ぎに「ダイワロイネットつくば」到着。
18:20 懇親会場「白木屋」集合。katuyamaさんまだ。
18:30 懇親会開始。乾杯したあとkatuyamaさん到着。
katuyamaさん:絶滅危惧種選定の話
ebiharaさん:分布図用にいただいたデータベースの緯度経度は毎日の通勤電車の中でコツコツと。
古い地名のをかなり覚えてしまった。
→katuyamaさんから:古い地名は小学校の名前を参考にすると良い
miyazakiさん:岐阜のgotouさんが2年後退職されるので、2013年のすげの会全国大会開催はどうか?
hottaさん:神社脇で採取後、車のカギを落としたら電話連絡した奥さんがそれを知っていてビックリ!セコムに助けられたと思ったら、現地で本人確認するものが車の中で大あわて。電話するまでにも長靴姿のおじさんに小学生は無言で対応に涙。
→katuyamaさんから:登山客の置いていく車の車上荒らしが増えているので注意。登山するときは少しでも軽くという気持ちになり、大事なものも置いて行きがち。
hosino先生:スゲをなんとか盛り上げることはできないか?菅笠、茶、抗ガン剤。
海外調査もみんなで行ってみたい。
suzukiさん:福島の実家の庭を娘さんに草取りしてもらっていたら、ある日、除草剤をまかれて大事なスゲも残念な結果に。
標本を押すのに岩手の海岸にある小石でつくった枕4kgが最高。まんべんなく力が加わり、疲れたら寝ることもできる優れもの。
プランターに鉢を入れ育てている。持ち運びや位置変えは楽だが、水抜きに問題あり。
miyazakiさんとhottaさんの標本の作り方が美しい→小穂でなく基部の方を折り曲げる。
9月5日(日)
昼食時:
スゲの手ぬぐい、Tシャツなど実生活に役立つものをつくろう。
カヤツリグサ科に関わる郷土資料の収集-すげの会ニュースで募集する
カヤツリグサ科の企画展示をつくり、各博物館で巡回提示。
段ボール3箱くらいにおさめて。
何かスゲで役立つものは・・・今はエコトーン。
カサスゲよりもアゼスゲがキレイ。
岩手ではシカとウサギが冬だけスゲを食べる。ミヤマカンスゲ、カンスゲ、オクノカンスゲ、コカンスゲ。
岩手では牛に冬食べさせるスゲを「サッカベ」と呼び、ヒメカンスゲ、ミヤマカンスゲ、カンスゲ。
シカの食害:四国・九州・紀伊半島。九州は林床の植物。
タマツリスゲ:虫害が多い。→シバムシ(茶色)体長3mm