2011年5月31日火曜日

鳥取 初夏のスゲだより:sakataさんより

鳥取の韋駄天ことsakataさんから、ぞくぞくとスゲだよりが届きました!

先日の台風でトマトとエンドウの支柱が倒れてガックリのsakataさんですが、スゲ写真の方はバッチリ。それぞれの種の特徴が出ております。 

クロカワズスゲ Carex arenicola

 オキナワジュズスゲ Carex ischnostachya Steud. var. fastigiata
オキナワジュズスゲの基部の鞘
ジュズスゲ Carex ishnostachyaよりも鮮やかな赤色

オオクグ Carex rugulosa
シオクグ Carex scabrifoliaとは葉の幅、小穂の数とその付き方で区別します。
タチスゲ Carex maculata
果胞に乳頭状突起が密集しているので、雌小穂が白っぽく見えます。



























スゲではないですが、コウキヤガラ Bolboschoenus koshevnikovii
一面に生えると美しいですね~

sakataさん、今日も心和むスゲ写真をお送りいただきありがとうございました!

2011年5月26日木曜日

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.4の訂正点20110526

maruyamaさんからご連絡いただきました!

42.アカンスゲ

p.3-71:no.12 「今野徹男・細川定冶」が正しい(細川の細が佃になっている)
p.3-71:no.24 同上(?川になっている)
今野徹男・細川定冶」コンビの然別湖シリーズです。

60.サドスゲ
p.4-53:no.59 「日高国沙流上流ヌカビラ→糠平として」
この点をもしかして、十勝地方・上士幌町の糠平に打っていませんか?
おそらく、日高地方・平取町と日高町の間にある糠平山のあたりではないかと思います。
北大にご確認を。

35.イトヒキスゲ
p.3-54,55:全部のデータの末尾にある標本庫番号が重複して表示されています。

2011年5月24日火曜日

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.4の訂正点20110524

Ohmoriさんより

49.アブラシバ
p.4-6:日本海側に分布点ありは疑問
→確認中
p.4-7:群馬県
no.129 岩上町→岩神町

54.キシュウナキリスゲ
p.4-19:茨城県と千葉県の境の点に疑問:要確認

58.ナキリスゲ
p.4-32
・no.1082 南魚沼郡でなく西頸城郡なので点左に1cm移動
・長野県北部の点は標本リストなし
・山梨県の点は標本リストなし
p.4-38:新潟県清水トンネルは南魚沼郡→清水倉として

59.センダイスゲ
・p.4-49 群馬県内の点追加:標本データあり
・茨城県は本当に空白か疑問

60.サドスゲ
p.4-53:神奈川県の点が疑問
p.4-55:栃木県no.191「-林清水」→「一杯清水」→群馬県赤城山
群馬県no.2→福島県
新潟県no.189→糸魚川市小滝でOK

61.タニガワスゲ
p.4-59:長野県no.192→松本市追倉沢か海岸寺沢と思われる
no.191→松本市三才山周辺(袴腰山北面から女島羽川までの間)

62.ヤマアゼスゲ
p.4-64,65:茨城県no.197→日立市十王町:常磐線「十王駅」は国鉄時代「川尻駅」でした
p.4-66:群馬県no.267:バラギ→バラギ湖で位置を落とす

63.ヌマアゼスゲ
p.4-70:栃木県の点は1地点(河内町のみ)

64.アゼスゲ
p.4-71:南限が気になりますね。九州のデータ追加希望。
p.4-72:岩手県no.438→青森県
p.4-75:群馬県no.14→福島県桧枝岐村
p.4-79:長野県no.639→新潟県佐渡市

64-2.オオアゼスゲ
p.4-82:no.50と60を別々に表現できないでしょうか?

65.タテヤマスゲ
p.4-84:神奈川県のものは移入?
p.4-85:群馬県no.2→福島県側
     新潟県no.91→魚沼市
p.4-87:群馬県no.81:野反湖付近に移動、no.5:黒岩山木岐沢→黒岩山木北沢

73.トマリスゲ
p.4-100:埼玉県と東京都の境の点は疑問
p.4-101:no.44→利尻島南岸にあるオタドマリ沼
p.4-103:no.134→白沢湿原は白沢山として
     no.94→福島県側

73-2.キリガミネスゲ
群馬県に2点追加:標本データあり

2011年5月23日月曜日

日本産スゲ属植物分布図集(試案)no.4の訂正点20110523

Katsuyamaさんより
分布図集をざっと見て、気になったものがありました。


1.オキナワヒメナキリ:標本(OKAY-19343)の再チェックが必要
→再チェック中

2.ヌマアゼスゲ
 1)これまで北海道に記録なし。標本(OKAY-13288)の再度チェックが必要。
 2)長野県南佐久郡野辺山(OKAY-15743)の再度チェックが必要。
→再チェック中


3.タテヤマスゲ
 1)神奈川県の箱根仙石原:分布的にあり得ず。標本はTNSなので機会があれば再確認します。 
 2)長野県下伊那郡大鹿村(TNS-116486):これも機会を見つけて再チェックしたいと思います。

4.ウシオスゲ(青森県):ヒメウシオスゲの可能性あり。(OKAY-20532)を再度チェックが必要。 
  SAPS-23940と SAPS23941は北大に行った際に再確認したいと思います。

5.カブスゲ(石狩平野):該当する標本がリストになし。座標にミスがないか要チェック。
 →訂正しました!

6.トマリスゲ(東京都と埼玉県の境界あたり):該当する標本がリストになし。座標にミスがないか要チェック。
 →訂正しました!



Katsuyamaさん、ありがとうございました!

スゲのアリ散布、決定的瞬間(アキイトスゲ)!Ant take one big perigynia of Carex kamagariensis (sect. Mitratae) in Japan.

スゲのアリ散布、決定的瞬間(アキイトスゲ)!Ant take one big perigynia of Carex kamagariensis (sect. Mitratae) in Japan.
今年も撮れたっ!ルンルンでアップ 



このアリが持っている果胞の隣についていたものをはがしてみると、まだ完熟とはいえない段階のものでした。完熟するとアリ好みのにおいがなくなるのでしょうか?

カゴシマスゲのアリ散布はこちら
http://carexcyperaceae.blogspot.com/2010/05/ant-take-one-big-perigynia-of-carex.html

2011年5月19日木曜日

ミタケスゲの小穂登場!:okitsukaくんより

2011年5月15日現在
先日、ミタケスゲ種子発芽成功のニュースが届いたばかりというのに次は小穂登場!

・種子発芽ニュース
http://carexcyperaceae.blogspot.com/2011/03/okitsuka.html

・去年は5月22日でした:今年はちょい早?
http://carexcyperaceae.blogspot.com/2010/05/okitsuka_24.html


ミタケスゲCarex dolichocarpa
今年も元気に出穂!
葉の間から何とも神秘的・・
 「大事にしてもらいなよ」
発芽した種子
もう種子と呼ぶのは失礼なくらいだ。
















okitsukaくん、本当に君すごいな~今日もお仕事頑張ってね!

鳥取の韋駄天ことsakataさんから:「初夏の花便り」ハバビロスゲ、ジュウニヒトエ、コカンスゲ

2011年5月11日 鳥取の韋駄天ことsakataさんより、スゲシーズン到来を感じさせるステキな写真を送っていただきました。

 ハバビロスゲCarex foliosissima var. latissima
オクノカンスゲのシノニムにされることがありますが、現地でこの幅広タイプをみると「やっぱ別ものじゃない?」と思ってしまいます。関東の方がいらしたときもその幅広さに驚かれていました。逆に私が関東以北のオクノカンスゲを見ると「細すぎてオクノカンスゲに見えない」現象が起こります。
ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis
かわいいなあと思いつつ、右上のスゲがどうしても気になってしまう。
コカンスゲCarex reinii 
小穂は雄雌性、葉が硬い









sakataさん、ありがとうございました!
遅くなってすみません~

2011年5月8日(日)のキビノミノボロスゲ in 吉備津彦神社

2011年5月8日(日)、我が友hirosakaさんに誘われて吉備津彦神社の磐座祭(いわくらさい)へ行ってきました。

9時30分頃に受付を済ませ、お払いをしていただき、神社の裏にある「竜王山」へ登山&今年の吉備の国の繁栄をお祈り。そのため、神主さんと一緒に登山しました。

備前一宮駅より
「キビノミノボロスゲはここです」 看板
”岡山市の天然記念物自生地”
意外に範囲が狭い?
地元の方に伺ったところ、5年前に草っぱらのどれがキビノミノボロスゲかわからなくなったので、ここのみにしたということです。
10年前は神社の脇にロープを張って守られていたのを覚えております。
5月8日の段階ではまだ雄しべがでており、完熟にはもう少しかかりそうでした。
 今年も吉備の国の繁栄を願って!
フフフ。
皆さんと同じように石棺を撮影してると思いきや、実はヒメカンスゲCarex conicaを写していたのだ!私以外、誰もいまい!

2011年5月16日月曜日

日本植物画倶楽部のギャラリーに「ササノハスゲ」堂々登場!

西本先生から4月末に重大なメールが届いています。
(掲載が遅くなってすみませんです)

日本植物画倶楽部のギャラリーに西本先生の作品が掲載されております。
そのモチーフがなんと「ササノハスゲCarex pachygyna」!
「日本カヤツリグサ科植物図譜」にあるササノハスゲのカラー版です。
スゲを描く方からして少ない上、カラー図版となるとさらに数が減り・・貴重すぎます。

1.検索→「日本植物画倶楽部」
2.トップページから「ギャラリー」へ
3.作者名「な行」
4.西本先生のササノハスゲ発見!

2011年5月11日水曜日

2011年5月2日のキビノミノボロスゲ!

連休はあっという間に終わってしまった・・

連休初めにhirosakaさんがキビノミノボロスゲ写真を送ってくれましたのでアップします!
この1週間後、hirosakaさんに磐座祭に誘われ、私もキビノミノボロスゲと再会しました。

 元気に生えてきたキビノミノボロスゲCarex paxii。
やっと花序が花序らしくなった感じ。
キビノミノボロスゲの分布地である吉備津彦神社では連休前後にたくさんの鯉のぼりが空を泳いでいます。
















hirosakaさん、アップが遅くなってすみませんです・・・。
いつもありがとね!