2009年11月4日水曜日

ハタベカンガレイ記載

日本産フトイ属(カヤツリグサ科)の1新種
(佐藤千芳a、前田哲弥a、内野明徳b)
(a熊本大学大学院自然科学研究科環境共生科学、b熊本大学理学部環境理学科)

J. Jpn. Bot. 79: 23-28(2004)

 筆者らはフトイ属から新種を見い出し、これをハタベカンガレイ(Schoenoplectus gemmifer C.Sato, T. Maeda & Uchino)と命名した。
 
タイプロカリティ:熊本県阿蘇郡小国町流湿原
 
ハタベカンガレイはヒメカンガレイとカンガレイに類似するが、
1)柱頭の多くが2本であり、
2)流水中に浮遊する稈の先端部からしばしば無性芽を生じ、
3)稈先端部の無性芽および根茎上の束生葉に葉身のある葉を生じ、
4)流水域に生育し常緑性である点で異なる。
 
論文では線画、基部の拡大写真、分布図が載せられている。(英文、和文要旨)
 
すげの会ニュースno.1で紹介