カヤツリグサ科の栽培植物
小山鐵夫
日本植物協会会報 1-13. (1960).
鑑賞用:斑入りタガネソウ、斑入りカンスゲ
蓑:カサスゲ
琉球畳の原料:シチトウ
栽培種一覧:
シマフトイ
オオクログワイ:中国南部やインドでは食用として、日本では六甲山麓などに田圃あり。
カミガヤツリ:古代エジプトで茎から紙。アフリカナイル河三角州原産。
オオハナビガヤツリ:1956年農大の近藤典生氏が日本へ。東アフリカ~マダガスカル原産。
シュロガヤツリ:観賞用、「斑入りシペラス」もあり
コシュロガヤツリ:目下のところ南阿原産と同定
シチトウイ:関東以南で水田に植えている
テンジクスゲ:初め九州で栽培、その後埼玉川越にも。小山氏により浙江省が原産と判明。
カサスゲ:Kuk(1909)にも蓑カサ用と記述あり。
オオシマカンスゲ:伊豆七島では「八丈マグサ」と呼ばれ、牧草としている。
アンペライ:砂糖袋。オーストラリアからマレーシア原産。
縄の材料:
ヤラメスゲ(北海道)
カンスゲ(赤城山)
シオクグとオオクグ(千葉県)
薬用:
ハマスゲの根
スゲボート:アメリカインディアン(ペルーのチチカカ湖)
材料はフトイの一種Scirpus totora Kunth。
堤防の土止め:
ウキヤガラ類(アメリカ)
食べるものはほぼないですね~