天然記念物調査報告 白馬連山高山植物帯植物に関するもの
Report on the Vegetation of the Shirouma Alpine Range of the Provinces of Shinano, Ecchigo and Ecchu.
本田正次 Preserv. Natur. Monuments Japan 11: 1-21 (1930).
新植物並びに分布図上注意すべき植物の解説にて
タカネナルコスゲ:小泉源一が白馬特産の新種として記載した種→赤石山脈にも産す(小泉)
新種シロウマヒメスゲCarex pseudowrightii Honda:果胞が平滑でヒメスゲと区別できるが、別節Lamprochlaenae節
新称カッタスゲCarex kattaeana Kuk.:磐城の刈田嶽でFaurie採集、Kukが記載
新称ホスゲCarex deweyana Schwein.:先にFaurieが乗鞍岳で採集、白馬は第二の山地
ヒゲハリスゲ:日本では大正元年牧野富太郎が八ヶ岳で初めて発見、小泉が白馬山で確認、工藤が千島パラムシル島で採集
タカネクロスゲ:千島、北海道、朝鮮、陸中などに産し、本州では白馬山まである