2009年12月7日月曜日

ヒゲハリスゲにガン抑制物質!?(2006)

Phytochemistry 67: 307-313. (2006年)
Stilbenoids of Kobresia nepalensis (Cyperaceae) exhibiting DNA topoisomerase II inhibition : Masashi Yamada, Ken-ichiro Hayashi, Hiroshi Hayashi, Shogo Ikeda, Takuji Hoshino, Ken Tsutsui, Kimiko Tsutsui, Munekazu Iinuma, Hiroshi Nozaki

ネパール産ヒゲハリスゲ属の1種を生化学的に分析。
 
結果、スチルベン型化合物の1型を発見し、「ネパレンシノール(nepalensinol)」と命名。
 
ネパレンシノールはDNAトポイソメラーゼⅡというDNA鎖における切断―再結合を行う際に重要な酵素の働きを阻害することが確認された。

一見、有害な物質のように思われるが、ガンを抑制する効果があり今後に期待できる物質であると結論づけている。