牧野 新日本植物図鑑(1961) 北隆館
単語の性別により、単語の語尾が変化する。
そこで、日本のカヤツリグサ科の性別を牧野図鑑で調べてみました。
単語の語尾を意識して見ると楽しいですよ!
~us=男性
~a =女性
~m =中性
女性 1.スゲ属 Carex L.(231種)
女性 2.シンジュガヤ属 Scleria Berg.
中性 3.ヒトモトススキ属 Cladium R. Br.
女性 4.アンペライ属 Machaerina Vahl.
女性 5.ミカヅキグサ属 Rhynchospora Vahl.
男性 6.ノグサ属 Schoenus L.
女性 7.ハリイ属 Eleocharis R. Br.
女性 8.ハタガヤ属 Bulbostylis Kunth
女性 9.テンツキ属 Fimbristylis Vahl.
男性 10.ホタルイ属 Scirpus L.
? 11.ビャッコイ属 Isolepis R. Br.
男性 12.カヤツリグサ属 Cyperus L.
女性 13.ヒンジガヤツリ属 Lipocarpha R. Br.
中性 14.ワタスゲ属 Eriophorum L.
女性 15.クロタマガヤツリ属 Fuirena Rottb.
女性 16.ヒメクグ属 Kyllinga Rottb.
女性 17.ヒゲハリスゲ属 Kobresia ←Cobresiaも女性
中性 18.ミネハリイ属 Trichophorum
(属順は、カヤツリグサ科ホームページ図鑑より)
Isolepisが牧野図鑑に載っていませんでした・・・。
Kobresiaもなかったんですが、Cobresiaが女性だし、aで終わっているので女性と判断。
しかし、女子の活躍が甚だしいことこの上なし。
以下、yanoくんのありがたい解説:
「ただし、
人名・地名に因む場合は、「a」あるいは「ia」をつけて女性形.
また、属名は元来名詞なので、固有名詞である地名は、その綴りのままでも支障がないので、地名のときは注意が必要です.
その他の例外は、
1.伝統によってラテン語、ギリシア語の古典的な性が決まっているものがある.
2.合成された属名は、合成語における最後語の主格の性をとる.
ラテン語は牧野の図鑑の後ろに載っています.
属名の性と種小名の性は一致なので、すぐに判断がつかない場合は、
種小名を見れば判断可能です.
例えば、コゴメスゲCarex brunnea
brunnea (女性) 「濃褐色の」、もし、男性ならばbrunneus、
中性ならばbrunneumとなります.
つまりCarexは女性となります.」
ふんふん、なるほどね~。知らないことが多すぎるね。謙虚な気持ちで学ぼう。
yanoくんは、本当にできる子です。
masakiさんは、褒められてのびる子です。